日本を代表するトップアスリート・本田圭祐選手が、サッカーの世界的なビッグクラブ「ACミラン」に移籍して早や3ヶ月が経つが、このたび、日本企業で初めて東洋ゴム工業株式会社が、ACミランとプレミアムスポンサー契約を結んだことが発表された。
東洋ゴム工業株式会社は1945年創業、自動車用タイヤを中心に、工業用ゴム製品など、独自の技術をベースに幅広い製品群を開発。世界へも広く製品を供給しており、日本を代表する企業のひとつだ。
そんな東洋ゴムがACミランのプレミアムスポンサーに。東洋ゴムとACミランといえば、昨年末の大みそか、「本田移籍のACミランへ日本スポンサー第1号!?」と、東洋ゴムがACミランスポンサーの有力候補として浮上とメディアの一面トップに報じられたのだが、この記事に最も驚いたのが東洋ゴム自身だったそうで、社内で確認を急いだものの、ACミランとコンタクトがあった形跡すら出てこず、事実関係は無しということで終わっていた模様。
しかしこの一件がきっかけとなって、同社では、それまでも視野に入れていた種々のスポンサーシップの可能性について本格的に検討がスピードアップされたようで、ACミランもその一つとして候補に入り、大みそかの早すぎた報道がこのたび実現したようだ。
ちなみに、なぜACミランだったのか――、その決め手は同社のブランドポリシー「driven to perform(最高のパフォーマンスを追求する)」の姿勢が重なったからだと東洋ゴム。北川広報企画部長は、次のようなコメントを発表している。
「電撃移籍した本田選手は、歴史あるACミランでも初めてのアジア国籍かつ日本人選手。一流のステージに自ら身を投じて奮闘する姿には、ACミランそのものと同様、当社のめざすものにまさしくオーバーラップする。日本企業初のプレミアムスポンサーとなってACミランをサポートできることは、厳しい世界で闘う本田選手を間接的に応援することにもなり、二重の意味で喜ばしい。この機会を通じて、当社もグローバルに挑戦する姿勢を高めたい」。
またACミラン副社長兼CEOのバーバラ・ベルルスコーニ氏からは、「我々両社には"高いパフォーマンス"と"秀逸性"を追及するという共通の価値観がある。TOKYO TIRES(=東洋ゴム)のようなグローバルブランドと新たな関係を持てることを誇りに思う」との声が届いている。
6月からは4年に1度のサッカーの祭典「FIFAワールドカップ」がブラジルで開催。サッカーへの注目と熱狂が高まる中、日本のさらなるグローバル化を感じさせる嬉しいニュースとなった。
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