携帯電話キャリア各社の基地局増設で、"電波のつながりやすさNo1競争"が落ち着きつつある今、新たに"料金をめぐる"戦いが始まろうとしている。口火を切ったのは、4月10日に新料金プランを発表したNTTドコモだ。
同社が6月1日から提供開始する新料金プランは「カケホーダイ&パケあえる」。カケホーダイは、国内の音声通話なら相手のキャリアや通話時間、回数を問わず一定額で楽しむことが可能。またパケあえるは、2GBから30GBまでのデータ量プランを選択し、パケット通信のデータ通信量を複数端末・家族間で分け合うことができる。
この新料金プランで特に注目すべきは、「シェアパック」と「U25応援割」。まず「シェアパック」は、これまで回線ごとにかかっていたパケット定額料金が、ひとつの回線にしかかからない。他の回線にかかる料金は、シェアオプションとして加算される500円のみ。分け合えるパケット利用上限は、10GB、15GB、20GB、30GBの4タイプから利用状況に応じて選択できる。
また「U25応援割」は、25歳以下のユーザー限定で基本料金が500円割引になり、シェアパックの上限を1GB引き上げるというもの。つまり事実上、シェアオプション分の500円が、「U25応援割」によって相殺され、パケット通信料は無料ということになる。
※父、母、大学生と高校生の子ども2人の4人家族でドコモを利用する場合(上から父、母、子ども2人)。
父は、基本料金(カケホーダイ)2700円+ネット基本料300 円+パケット定額(シェアパック15)12500円で計15500円。母は基本料金(カケホーダイ)2700円+ネット基本料300 円+パケット定額(シェアオプション)500円で計3500円。子ども2人は、基本的に母と同額だが「U25応援割」が適応され、500引きの計3000円。家族4人で25000円になる。
現行料金プランでは、基本料金(タイプXiにねん)743円+通話割引(Xiカケ・ホーダイ)667円+ネット基本料(SPモード)300 円+パケット定額(Xiパケ・ホーダイフラット)」5700円として計7410円がかかっていた。家族4人だと29640円だ。新プランのほうが現行プランよりも4640円安いということがわかる。
「家族で複数台ドコモ端末を所有」または「ネットをあまり使わず通話中心の利用」にすることで、従来よりも安価で利用することが可能になるということ。独り身かつネットを多用する人にとってはお得なプランとは言いにくい。
すべてのユーザーが等しく恩恵を享受できるわけではないものの、家族や複数台でのシーンを想定すれば、大きなメリットがある今回のプラン改定。これを受けてauやソフトバンクがどんな新料金で交戦してくるか、今後の動向が気になるところだ。
自分の場合は料金がどう変わるのかを確かめたい人は、NTTドコモが公開している「かんたんシミュレーション」でチェックしてみよう!
【参照リンク】
・NTTドコモ 「カケホーダイ&パケあえる」かんたんシミュレーション
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/new_plan/simulation/index.html
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