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ももいろクローバーZのシングル『泣いてもいいんだよ』が、5月19日付のオリコン週間シングルランキングで初登場1位を記録。グループとして初のシングルオリコン1位だったが、販売枚数が少ないのではないかと話題になっている。


『泣いてもいいんだよ』の初週推定販売枚数は約6.7万枚。前作『GOUNN』の初動約7.8万枚から、1万枚以上減少したことになる。

3月15・16日に行われた国立競技場でのコンサートでは2日間合計で11万人を動員しているももクロのCDが6.7万枚しか売れないのは、たしかに少ないと言わざるをえない。参考までにライバルとなる女性グループを見てみると、たとえば今年3月発売のE-girls『Diamond Only』の初週推定販売枚数は約7.3万枚、モーニング娘。'14の『時空を超え 宇宙を超え/Password is 0』は約11.9万枚となっており、ももクロよりも売れているのだ。

ライブ動員の割に少ないCDの売上に対し、ネット上では「CD買ったヲタがほとんどライブに行ってるのか?」などといった意見も出ており、不思議に思うネットユーザーも少なくない。どうしてこんなことになるのだろうか。アイドルに詳しい芸能ライターが分析する。

「ほかのアイドルに比べて売上枚数が少ないのは、ももクロの場合、握手会などの特典がないので複数枚購入するファンがあまりいないという理由があります。ただ、それでも10万枚にも届かないのは少なすぎる。ファンならCDを買って当然というのは、もはや時代遅れで、少なくともももクロのファンはCDを買わないということなんですよ」

では、ももクロファンはどういうファンなのか。

「アイドルのファンは、CDなどを所有しておきたいというオタク体質のファンが多いのは事実ですが、ももクロの場合、ライトなファンが多い。CDは買わないけど、YouTubeなどで曲を聞いて、ライブ会場でお祭り騒ぎを体験する、というタイプのファンですね。

ちょうどロックフェスにくるファン層に近い。作品を楽しむというよりも、ライブ体験を多くのファンと一緒に共有することが目的というイメージです。あと、アイドルのファンはCDを買うことでグループの活動を支える、つまり"買い支えている"という意識もあるのですが、現在のももクロのファンにはそんな意識はまったくないのでしょう」(前出芸能ライター)

つまり、アイドルファン以外の層にもしっかり人気が浸透したからこそ、ライブ動員に比べてCDが売れていないということのようだ。

「もちろん、ももクロが売れていないというわけではないし、握手券なしで6.7万枚売れているのは凄いことです。ただ、気になるのがシングルの売上枚数がどんどん減っていること。もともとライトファンが多いので、ブームが落ち着いてしまうと、一気にライブ動員も減ってしまう可能性が高い。たとえば、封印している握手会を復活するとか、会場の規模を小さくしてライブの本数を増やすとか、もう少しコアなファンを獲得する努力をしてもいいかもしれないですね」(前出芸能ライター)

ももクロの正念場はこれからとなりそうだ。

【参照リンク】
・2014年05月19日付CDシングル 週間ランキング - ORICON STYLE
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2014-05-19/ 

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