7月19日から公開されている新作『思い出のマーニー』が、公開5日で観客動員55万人、興行収入7億円突破と幸先のいいスタートを切ったスタジオジブリだが、今作を最後に解散するのではと一部で報道されている。
関係者の中には「今後、新作は作らず、版権管理のみを行う会社になる」と証言する者もいるそうだが、果たして真実はいかに?
地元の神奈川県横浜市でキャバクラと居酒屋を掛け持ちしているというすぅちゃま氏(22歳)は、「『トトロ』と『千と千尋』、あとは......ちょこちょこ観てます」という程良い距離感でジブリ作品と付き合っている渋谷系ギャル。彼女にジブリ解散報道の真相を予想してもらった。
「『ジブリ解散か!?』みたいな見出しのネットニュース見てビックリ! どうなるんだろ~。やっぱり真相は、宮崎駿さんが引退しちゃったのが大きいんじゃないの? え? コメントがフツーすぎる??でも実際さ、こんなこと言っちゃなんだけど、"今どき女子"にはジブリはあんま流行ってないと思うよ。だってディズニーの方が絵的にキラキラしてるし、ファンタジーだし、夢の世界を見せてくれるじゃん。マーニーも金髪でお姫様っぽくてカワイイのは認めるよ? でもほら、金髪なら今はエルサ(ディズニー映画『アナと雪女王』の主人公)だから。お姫様感で言ったら負けちゃってるから。もうディズニーマジックだよね、『アナ雪』は。話自体はそんなに深くないんだけど......まぁそれがいいんだよ、『アナ雪』は。でも逆に言うとさ、ジブリの映画は何か深すぎるんじゃない? "今どき女子"にはもっとストレートにいかないと刺さらないよ。う~ん、結局、世の中でブームになるのって、"今どき女子"がどれだけ好きになるかってことだと思うし、今のジブリにはそれがないから解散って噂が出ちゃったのかも......」
<写真>「今日はこれからBBQです、飲んだくれます!」とイイ笑顔で語ってくれた渋谷系ギャル・すぅちゃま氏(22歳)
このすぅちゃま氏の見解は、よくも悪くもアニメに造詣が深くない"今どき女子"の居酒屋的トークと言える。ジブリファンには耳の痛いコメントかもしれないが、だがこういったライト層を取り込めるかどうかが商業的に大ヒットとなるかのカギであることは事実であり、100%否定も無視もすることができないのではないだろうか。
ではもう少し、渋谷系ギャル視線という切り口で、ジブリ解散報道について掘り下げてみたい。続いてコメントしてくれたのは、新宿・歌舞伎町でキャバ嬢をしている埼玉県草加市在住の渋谷系ギャル、はるかちょん氏(21歳)。「ジブリ作品はけっこう観てますよ! 『かぐや姫の物語』(昨年公開)は映画館で観ましたから(キリッ)」というジブリ通である。
<写真>「埼玉から歌舞伎町に通ってます!」という渋谷系ギャル・はるかちょん氏(21歳)
「『かぐや姫の物語』はね~。ちょっと......私には難しかったな......。一緒に行った友達と『意味わかった?』って聞き合っちゃったし......。ゴメンナサイ、たぶんウチらの頭が悪いせいだと思う、"つまらなかった"とか一瞬思っちゃったのは私たちがバカだからだと思う、ジブリのせいではないはず、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」
そんなはるかちょん氏だが、『思い出のマーニー』については「まだ観てないけど、面白そうだから近々映画館行きたい!」と語るほど、ポジティブな印象を持っているようだ。
「マーニーがカワイイから、何か感覚的に今回はよさそう。それに監督は『借りぐらしのアリエッティ』(2010年公開)の米林さん(米林宏昌監督)ってのも気になるし。米林さんってメガネかけた草食系オジサンみたいな見た目で、あんまり女遊びしてなさそうでしょ? 女の子ともあんまり付き合ったりしたことないんじゃないかな~って思うんだよ、いい意味で。そういうあんまり女の子に免疫がない人(予想)が、ああいうカワイイ女の子がダブルヒロインで出て来る映画作るのってすごいと思うんだ、いい意味で。だって、まだ予告映像しか観てないけど、ヒロインの二人がボート乗ったり、手つないだり、肩を抱き寄せたり、『あなたが好きよ』って叫んだり......何やかんやでイチャイチャする話でしょ。中高時代とかモテなかった(予想)草食系オジサンが、女の子二人の心と心のやりとり的なのをどう表現するんだろう........................っていうのが、すごく楽しみ、いい意味で」
はるかちょん氏はそう語り、最後に「米林さんがいるならジブリは大丈夫。解散はありません!!」と太鼓判を押してくれた。はるかちょん氏の言うとおり、ジブリ解散説が真実ではなく、今後とも大ヒット作を生み出し続けてくれることを祈るばかりである。
<写真>「『かぐや姫の物語』だって観た!」と語るジブリ一派・はるかちょん氏(左)と、「水着がエロい? 友達から借りてきたんです!」と全く関係のないことを語り出したディズニー一派・すぅちゃま氏(右)
余談だが、確かに宮崎駿氏の監督業引退はジブリにとっての痛手だったかもしれないが、少なくとも『新世紀エヴァンゲリオン』の生みの親で知られる庵野秀明氏が、『風の谷のナウシカ』の原作マンガをベースに映画3部作を製作してくれさえすれば、向こう10年、ジブリは安泰だろう。
文・昌谷大介(A4studio)、撮影・長谷英史
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