毎年新たなおもちゃが出現しては消えていく玩具業界の中で、数十年にわたり愛されているのがマテル社のバービー人形と、レゴ社のレゴブロック。そして2014年上半期、王者・バービー人形の牙城を崩し、ついにレゴブロックが売り上げNo.1の座に輝いた。
レゴ社は最近、上半期の売り上げが(従来に比べ)11%アップし、20億ドル超となったことを発表。これは、日本を含む世界各国で今春上映され、大ヒットを飛ばした映画『LEGO ムービー』の後押しもあったようだ。
近年はいわゆる"おもちゃ"よりもiPadや他の電子機器を手にすることが多い子供たちだが、それでもレゴの売り上げは2008年から3倍に膨れ上がっている。とりわけ中国では、わずか半年間で売り上げが50%もアップしたというから驚きだ。しかもレゴ社は、1kgあたり1ドル程度のプラスチックを75ドルの製品として販売しているため、利益率も総じて高い。さらにこの夏には『LEGO ムービー』のDVDも世界各国で発売され、2017年には次のレゴ映画の公開も予定されているなど、好材料も揃っている。
そんなレゴの快進撃の陰で、苦戦しているのがマテル社だ。今年で生誕55周年を迎えたバービー人形だが、その売り上げは8期連続で減少を続けている。今年の春にはレゴ社のライバルといわれるカナダのメガ・ブランズ社を買収したが、これもマテル社の経営状況を圧迫しているようだ。
(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. (C)2014 The LEGO Group.
■参照リンク
「How Lego beat out Barbie to become the king of toymakers」 THE WEEK
http://theweek.com/article/index/267749/how-lego-beat-out-barbie-to-become-the-king-of-toymakers
| Email this | Comments