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正義の主人公と双璧をなす魅力的な悪役が存在してこそ"いい映画になる!"と言うが、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』の志々雄真実は、誰が何を言おうと日本映画史に残る最狂悪だ! その最大の功労者こそ志々雄を全身全霊で熱演した演技派・藤原竜也で、同シリーズのアクション監督・谷垣健治氏が明かす藤原"志々雄"の裏話がスゴすぎるぜ!


「この映画って、あれだけアクションをやった前作があっての続編、その大前提があるのでアクションでどれだけのことをやってもらわないといけないか? というそのへんの説明がいらない。すいませんけど、あれの続編ですからね、アクションムチャクチャやりますよ、わかってますよね? って感じですかね(笑)。そこに静かに入って来た、藤原さんの覚悟は相当なもんだったんじゃないかと。男気のある人です」と語る谷垣氏。志々雄真実とは、"影の人斬り役"を引き継いだ長州派維新志士。同胞に裏切られ、想像を絶するダメージを負うが、奇跡的に復活。怨念の塊と化した志々雄は、京都の暗黒街に最狂の兵を集め、日本制圧を画策する狂人だ。

特に『伝説の最期編』では、志々雄直々のアクションが披露され、これがとてつもない。当然、演じる藤原竜也がこなしているが、「相当、大変です(笑)」と谷垣氏も認める。「ラストバトルなんてOKを出したテイクつないだだけで7時間20分ありますからね。そこから「いいとこ取り」の14分に。ドキュメンタリーじゃないんだから(笑)」。まさかの意識朦朧レベル! 「階段を降りて格闘が始まるシーンがありますが、志々雄の表情が見えないので観ている人にはわからないですが、藤原さんは『ああ、この階段降りたら壮絶な殺陣が始まる』ってげんなりしていたそうですよ(笑)」。



もともと藤原竜也はアクションのセンスに定評があるようで、さまざまな出演作品で数々の伝説を残していると聞いたことがある。以前、インタビューで何度か本人に確かめた時はうまいことはぐらかされてしまったが、しかし、藤原伝説は本当だった! 「彼は立ち回りを"一瞬"で覚えますよ。誰よりも早く、正確に覚える。素人の一億兆倍速い(笑)。10代からの舞台出演など、いろいろな経験の積み重ねでしょうね」と谷垣氏も太鼓判を押す。

「アクション俳優、上手い俳優は、自分の脳内イメージを自分の体を使っての再現率が高い。ダメな人は、頭でわかっていてもできないですから。健くんも藤原さんも、思っていることを正確に体で表現できるので、それは強いですよ」とキャストたちと高評価する谷垣氏。そして、藤原竜也こそ志々雄真実に最適だった理由を最後に補足した。「そして、藤原さんが抜群な点は、その殺陣のイメージが合っていようが間違っていようが、見た瞬間に記憶する機能が作動している感じで。そして、それをすぐに自分オリジナルの芝居に変換できる。いい意味で、マシーン。理屈じゃない。まさしく志々雄です(笑)」。

(つづく......)

映画『るろうに剣心 伝説の最期編』は、大ヒット超拡大全国公開中!

(C) 和月伸宏/集英社 (C) 2014『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』製作委員会

【参照リンク】
・『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html 

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