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日本でもたびたびその不審な現象が確認され、数多くのユーザーから批判が相次いでいる中国の検索エンジン大手・百度(Baidu)が、またもやスパイウェアを仕掛けているのではないか?との疑惑が、海外のフォーラムやユーザーブログなどで取り沙汰されている。



これはAndroid 4.4.2または4.4.4 KitKatのファームウェアを搭載したXperiaについて、ユーザーが知らないうちに、内部ストレージにBaiduのフォルダが生成されるというもので、この場所に展開された謎のソフトウェアが、中国のサーバーに頻繁に通信を行っているという、極めて不可解な現象も確認されているという。現在のところ、その通信の際に、どのようなデータを送受信しているのかまでは明らかとなっていないが、ユーザーに無断でこうしたソフトがインストールされていることや、通信内容が不明な点などから、欧米のユーザーを中心にスパイウェアであるという指摘が数多く寄せられている。

なお、このBaiduフォルダに仕込まれていると思しきソフトウェアは、フォルダを削除しても、OS起動時にMyXperiaアプリが実行さ れることで、何度も何度も復活してしまうため、削除にあたっては、adbのシェルコマンドで、MyXperiaアプリ自体をブロックするしかないのだという。

これまでも、百度は不可解な挙動をするソフトを、ユーザーが気づかないうちにインストールしたり、そのアンインストールが極めて困難な状況に追い込むなど、数多くの問題ある活動を行っていることで知られているが、その一方で、最近ではなぜか日本の地上波でも百度提供の「hao123」のテレビCMが放映されるなど、その活動に規制が加えられる兆候はない。

近年、個人レベルのネット犯罪については、以前よりその規制や対策が強化されつつある日本。今後は、こうした組織レベルでのグレーゾーンな活動についても、早急 な対策を講じる必要があるのではないだろうか。

文・猪俣進次郎

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