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Filed under: 国際, 暮らし・車, サイエンス
南デンマーク大学のクリスティン・マッケンジー教授と、ジョナス・サンドバーグ博士研究員を中心とした研究チームは、大気や水の中に溶け込んだ大量の酸素を吸収し、それを格納したあとで、自由に取り出すことを可能とする、実に画期的な繊維の開発に成功した。
コバルトを主成分に開発されたというこの繊維は、一見、スポンジのようなものに見えるが、その平凡な見た目とは裏腹に、アクアラングシリンダーの約3倍もの酸素を保管できるという驚きのアイテム。しかも、大気中のみならず、水中でも水に溶け込んだ酸素を取り込むことができるという優れものだ。
「肺に病んでいる患者は重いタンクを必要とするが、これがあればそうした状況から彼らを開放できるかもしれない。また、ダイバーが酸素ボンベを使わずに、丸1日潜り続けることも可能になるかもしれない」と、その可能性に関して語るマッケンジー教授。現在のところ、いつ頃一般に流通するようになるのかは不明だが、近い将来、今回の開発が、我々の日常を劇的に変えることは間違いなさそうである。
文・藤本秀太
【参照リンク】
・http://www.sdu.dk/en/Om_SDU/Fakulteterne/Naturvidenskab/Nyheder/2014_09_30_iltsluger
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