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Filed under: TV, カルチャー, 本, 全社必見, チームブルー
つまらない仕事ややりがいのない仕事をやりすごすのはどうしたらいいのでしょうか。
あるいは、やりたいことを、どうしてもできないとき、どのようにしてすごせばいいのでしょうか。
関根勤はそんなとき「妄想」をするのだといいます。
関根の妄想といえば、必要以上に具体的なことで知られています。たとえば、松たか子との交際を妄想すると「お父さんの舞台も観に行って挨拶行って、お兄さんの歌舞伎でタニマチのとこ行ったりもしなきゃいけないじゃない」と妄想した末、「耐え切れない」と別れた。もちろん、すべて妄想の中で。
「僕にとっての妄想は、自分の中では『ないものねだり』をいかに消化するか、という作業をやっているだけなんです。『アクション映画のスターのようになりたい』とかね。でも現実にはなれない。だから映画のストーリーを脳の中でやってしまおうと。それが妄想の原点なんです」と関根は茂木健一郎との対談本『妄想力』で語っています。
「例えば、授業がつまらないと思ったとするでしょう。そんな時は『これは忍耐力を鍛えているんだ』って思えれば、授業の意味も違ってくる」と。
関根にとって妄想は、ポジティブに生きるための技術なのです。以前出版された自身の評伝「関根勤は天才なのだ。」(山中伊知郎:著)の帯に関根はこうコメントしています。
「ビックリしたよ、これ読んで、俺、ピンチの連続だったって分かったよ」
ピンチが起きても、妄想で鍛えられた関根の脳には、ピンチという感覚にならないままずっとポジティブに過ごすことができたのだ。
文/てれびのスキマ
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