NBAの伝説マイケル・ジョーダンのシグネチャーモデル、NIKE「エア・ジョーダン」の歴史を振り返るアニメーション動画が話題だ。
https://www.youtube.com/watch?v=E_XLE5X2qts
NBAへの参入を画策していたNIKEが、ジョーダンと契約するため破格のオファーを提示し誕生したのが1984年の「エア・ジョーダン1」。当時NBAが試合での着用を禁止したためNIKEが罰金を肩代わりするなど、まさにNOTORIOUS(=悪名高い)1足である。
バッシュ界に衝撃を与えたファーストモデルに続くジョーダン2は、イタリア人デザイナーのジョルジオ・フランシスを起用し1986年に誕生した、別名「イタリアの種馬」。NIKEの象徴である"スウッシュ"を排除するという斬新なデザインが話題となった。スウッシュ無しは以降のシリーズに引き継がれる。
1988年誕生のジョーダン3は、エアマックス・シリーズでお馴染みの"見えるエア"を搭載し、あの有名な"ジャンプマン"ロゴも3から誕生した。発売時ジョーダンと共に広告に抜擢されたのはAJ狂として知られる映画監督スパイク・リー。
※当時のCM
https://www.youtube.com/watch?v=h-9h6Cs4250
シュータンに"Flight"のロゴが唯一施されているのが、翌年に登場したジョーダン4。大胆なプラスチックパーツやデュラバック(高耐久性人工皮革)などを大胆に使い、ストリート系のファッションアイテムとして大ヒットした。
そしてエア・ジョーダンを世界的に有名にしたのが、1990年に登場した「5」だろう。「4」から引き継いだテクノロジーをさらにアップデートした革新的なシューズだが、このシューズを巡って殺人事件が発生したというエピソードもあるほど。シリーズ中でも最もファンが多い傑作だ。
ジョーダンが所属するシカゴ・ブルズが、ロサンゼルス・レイカーズを下しNBA初制覇を達成した1991年に彼が履いてたのがジョーダン6。ハイテク機能を備えた未来的なルックスが特徴。
NBA2連覇、そしてバルセロナ五輪で"ドリームチーム"の一員として金メダルを獲得した1992年に登場したのが「7」。デザイン的には「6」を引き継ぎつつ、フィット感を高める「ハラチシステム」をシリーズ中で初めて搭載したモデルだ。
NBA3連覇を成し遂げた1993年に登場した「8」は、野暮ったいベルトと流線的なデザインが不評だった。そしてジョーダンがNBAを引退した1993年に登場したため試合で履かれることがなかった「9」は、"世界 スポーツ"と書かれたソールの模様に世界中のキッズが首を傾げることに。
ちなみにMLBに挑戦したジョーダンはこの野球バージョンを着用。その翌年に登場し、ジョーダンがNBA復帰時に履いていたのが「10」。過去の記録が刻印されたソールや各都市限定カラーが話題になった。
1995年、シーズン途中での登場となったのが「11」。紆余曲折を経たジョーダンのアイデアにより、エナメルとナイロンを起用するという革新的なバッシュとなった。日本でもいわゆるBOON世代を中心に爆発的人気を獲得し、再び最先端ファッションアイテムとして返り咲いている。
この後、しっとりしたレザーが高級感あふれる「12」、アウトソールが動物っぽい「13」、フェラーリをモデルにした「14」、音速ジェット機がモチーフの「15」(1996~1998年)が次々とリリースされるが、どれも微妙な結果に。
この後、2001年のワシントン・ウィザーズ時代に登場した2代目デザイナーによる「16」以降も、エア・ジョーダンシリーズは様々なハイテク機能が搭載されたチャレンジングなモデルがリリースされている。
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