• このエントリーをはてなブックマークに追加
F1レッドブルの2チームがエンジンを調達出来ず撤退の危機 ワーゲンの不正問題も影響
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

F1レッドブルの2チームがエンジンを調達出来ず撤退の危機 ワーゲンの不正問題も影響

2015-10-03 12:00

    レッドブルのスポンサードでF1に参戦しているレッドブル・レーシングとスクーデリア・トロ・ロッソの2チームが、来季の搭載エンジンを供給するメーカーがないことから撤退の危機にさらされている。


    レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーは、本来なら来季の体制がほぼ決まっている9月末になっても、契約するエンジン=パワーユニットがなく、このまま確保できなければ来季の撤退を免れない、きわめて危機的状況にあることを明かした。

    2010年から、ルノーエンジンと共にチームコンストラクター、ドライバーズタイトルのダブルタイトル4連覇を記録するなど、常勝チームとしてF1界に君臨していたレッドブル。昨年より、使用しているルノーのパワーユニットの出来の悪さから、チャンピオン争いはおろか、中断に沈む状態が2年続いており、蜜月だったルノーとの関係も険悪なまま解消。

    エンジン供給を一方的に切られたルノーは、かつて売却したロータスを買収する形で、再度ルノー・ワークスとしての活動を始めた為、ルノーがパワーユニットを再度レッドブル系2チームに提供する可能性はほぼ消滅した。

    レッドブル、およびトロ・ロッソは当初、フェラーリエンジンの提供を求めていたが、フェラーリの技術責任者のジェームス・アリソンや、一昨年、レッドブルに追われるようにフェラーリへ移籍したエース、セバスチャン・ベッテルらが、あくまで型落ちのエンジンの供給のみを求めたため破談。今季参戦し思うような成績を収めることができていないホンダ・エンジンでさえも、ホンダの第一の供給先であるマクラーレンの抵抗により、獲得は難しい状況だ。

    レッドブルにとって、さらに都合が悪いのは、兼ねてから噂のあったアウディへのチーム売却が、グループのフォルクスワーゲンのエンジン不正問題により完全にご破算になったことだ。売ることもできずに、来年載せるエンジンも無いとなると2チームの4つのシートは撤退で消滅することになる。

    9月29日に、アメリカ発の新チーム、ハースが発表会を行い、1チーム増えたとはいえ、レッドブルとトロ・ロッソという有力2チームが撤退すると、9チーム18台とますます参加チームが減少してしまう。今回の件は、単なるチームの撤退問題に収まらず、レース運営そのものを大きく左右することになりそうだ。

    https://youtu.be/ON4NV83FNpE
    RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2015/10/02/redbull/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。