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9月28日のナショナルズ対フィリーズ戦で、ナショナルズベンチのブライス・ハーパーとジョナサン・パペルボンの二人が、試合の真っ最中につかみ合いの大喧嘩を行い、話題となっている。乱闘の理由は「ハーパーの怠慢プレー」と言われているが、実はこのケンカ、伏線があるというのだ。
https://youtu.be/839oFnFuAY4
ハーパーといえば、現在、MLBの最強打者であり、今シーズンのMVPの呼び声も高い、若手No.1プレイヤー。かたや、パペルボンも、全盛期の勢いはないものの、ボストンでの活躍を含め349セーブの大ベテラン。そんな2人だが、この日の8回の打席、ハーパーがライトフライに倒れた際に、一塁まで走らずに途中でベンチに戻ってきたことを、パペルボンが激しい口調で非難したのを引き金に乱闘に発展。
ここまで聞くと「最後まで諦めるな」という、まるで高校球児のような精神論を説くベテランの喝に、怠慢なハーパーが逆ギレしたという単純な話に見えるかもしれないが、この話、以前から伏線が張られていたのだ。
実は、パペルボンは、1週間前のオリオールズ戦で、相手選手の頭部を狙った危険球で退場処分を受けている。その際に打線の主軸のハーパーが「自分たち打者に報復が来るから勘弁してくれ」と発言したことにカチンと来ていたようだ。
パペルボンの危険球に関しては、出場停止を食らうほどの悪質な投球だったが、本人が認めず異議申し立て。そんな最中にさらに事件勃発と、もはや泥沼状態だ。しかし、パペルボンも今回ばかりは自分が喧嘩の発端を作ってしまったと反省し、今シーズン残りの試合についての出場停止を受け入れた。
今年、最強の投手陣に、強力打線を揃え、「史上最強」の呼び声も高かったワシントン・ナショナルズだが、地区優勝はおろかプレーオフのワイルドカードも逃すという、チームにとっては予想外の結果となった。そんな最悪の雰囲気の中、今回のベンチでの大乱闘。今年のナショナルズは後味の悪い形でシーズンを終えようとしている。
RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2015/10/03/hwz_nationals/