1962年の誕生から半世紀以上の歴史を持ち、本場イギリスを始め、今では世界中で多くのファンに愛されるスパイ映画の金字塔「007」シリーズの24作目を迎える最新作『007 スペクター』。12月4日(金)の全国公開までまもなく迫っている。
先日、現地、イギリス・ロンドンで行われたロイヤルプレミアにはウィリアム王子・キャサリン妃もご臨席したほか、会場には 4,000人の招待客のほか数千人のファンが会場に詰めかけた。レッドカーペット上も世界30 以上の国や地域から集まったマスコミで埋め尽くされるなどロイヤルプレミアとしては史上過去最大の盛り上がりを見せ、日本でも大きな注目を集めている。
世界興収1000億円以上を稼ぎ出し、シリーズ最高となった前作『007 スカイフォール』では、ジェームズ・ボンドの"生と死"からの"復活"を描き、過去シリーズでお馴染みだったキャラクター、Q(ベン・ウィショー)とマネーペニー(ナオミ・ハリス)の登場もオールドファンを喜ばせた。最新作『007 スペクター』でも前作に引き続きボンドを支援する2人に加え、本作の最大の注目はタイトルにもなっている"スペクター"の復活だ。
"スペクター"とはSPecial Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge and Extortion(対敵情報、テロ、復讐、強要のための特別機関)の略で、過去6作(『ドクター・ノオ』、『ロシアより愛を込めて』、『サンダー・ボール作戦』、『007は2度死ぬ』、『女王陛下の007』、『ダイヤモンドは永遠に』)で登場した悪の組織の名称。「007」初期シリーズからのファンにとってはたまらないワードかもしれない。これまで多くの悪役を生み出し都度、ボンドの前に立ちふさがってきた宿敵が、最新作ではボンド自身の過去と密接な関係をもつ新たな敵として登場する。
そんな"スペクター"の首領、オーベル・ハウザー役としてジェームズ・ボンドの前に立ちはだかるのは2度のアカデミー賞を受賞したクリストフ・ヴァルツ。彼を一躍有名にしたのは『イングロリアス・バスターズ』で演じたナチス軍のハンス・ランダ大佐役だ。残忍で冷酷な性格に知性を兼ね揃えたハンス・ランダに匹敵するかもしれないオーベル・ハウザーの極悪非道ぶりは公開前から注目だが、予告映像で確認できる暗闇の陰からボンドに不気味に話しかけるオーベル・ハウザーにはミステリアスで恐ろしい印象さえ感じる。
他にもオーベル・ハウザーの部下であり、屈強な肉体を持つヒンクスがボンドを追い詰める刺客として登場する。演じるのは『ガーディアンズ・オブギャラクシー』のドラッグス役で注目を集めた元WWEチャンピオンのデイヴ・バウティスタ。レスラー全盛期は198cm、131㎏の肉体で並みいる強敵をなぎ倒してきたリアルビースト。ボンドとの肉弾戦や、ローマを舞台にしたジャガーC-X75とアストンマーティンDB10とのカーチェースなど、何度もボンドを追い詰めていく姿に 今から"スペクター"の脅威を感じずにはいられない。
『007 スペクター』
11月27日(金)、28日(土)、29日(日)先行公開
12月4日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
https://youtu.be/peTvBjl8Zck
SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
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