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胸熱作『メリーに首ったけ』(98)や感涙作『愛しのローズマリー』(01)などの天才兄弟、ピーター&ボビー・ファレリーの初監督作品にして、ジム・キャリー主演のおバカ映画の名作『ジム・キャリーはMr.ダマー』(94)。あれから21年、『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』として続編が誕生した。21年経って成長どころか、退化してしまったような主人公たちの魅力について、来日したボビー・ファレリー監督を直撃。赤裸々に話してもらった。
ーー続編始動の最初のきっかけは、ジムとの会話だったそうですね????
そうだね。彼がどこかのホテルでテレビを観ていたら、ちょうど『ジム・キャリーはMr.ダマー』(94)が始まった、というね。彼は映画が公開されて以来、一度も観ていなかったそうで、それが15年くらい前のことだった。最終的にロイドを演じて楽しかったことを思い出して、それで電話がかかってきて、「もう1回やろうよ」と言ってくれた。ジェフ・ダニエルズも僕らも、「皆でまたやれるんだったら一緒にやろうぜ!」ってね。
ーーまさかジムが言い出しっぺになるとは思っていなかったでしょう???
確かに驚いた。感激もしたけれど、僕たちとしては、彼がそう言い出してくれれば......みたいなことを、どこかで待っていたんだ。彼自身もファンのなかでダマーのキャラクターが一番好きだと言われることが多かったみたいで、その後押しもあって思い立ってくれたんだと思う。
ーー作品は相変わらず面白かったですが、面白い作品の秘訣は20年前と変わりました?
いや、変わっていないと思うよ。ある程度、同情できるキャラクターがいるからこそ、ユーモアが生まれてくるわけで、コメディーとは多少なりとも、いろいろなことをバカにするものなのさ(笑)。そういう時に、ハナシの中心にいるキャラクターが良い人物、我々が同情できる人物であることが一番いい、ということには変わりはないわけだからね。
ーーたとえ人格が"不自由"でも、ですよね(笑)
問題はあるけれど、人々が気に入ってくれるキャラクターを作り出すことが、すごく大事だ。もちろん、問題があるから間違ったことをしでかしてしまうキャラクターになるわけだが、この映画で言うとおばかさんだけど悪意のないおばかさんで、すごくピュアだ。だからこそ、観客は同情してくれる。僕ら兄弟はそういうキャラクターを作りさえすれば、コメディーとしてカタチにはなるとはいつも思っているよ。
ーーしかし今回は、むしろ前よりもヒドくなっていますよね(笑)? 成長神話など完全に否定しているみたいな(笑)
僕たちがほかに作った映画には、主人公たちが学んでいくみたいな展開ももちろんありはするけれど、このシリーズに関して言えば、その点では独特だよね。主人公たちはまったく学ばず、何の成長もない。もちろん、それは意図的なことだ。ただ、映画の中の過程で、ひたすら楽しみまくっていて、それを観た観客も楽しい気分になる。そして友情は変わらず、友だちとしてそこにいることだけは絶対変わらない。そこが大事なことだと僕は思うけれどね。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』は、大ヒット上映中!
■参照リンク
『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』公式サイト
http://bakamax.com/
■11月のAOL特集
世界の可愛すぎる動物たち【フォト集】
RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2015/11/27/bakamax/