本国韓国で死ぬほど大ヒットした"タブー"系活劇『ベテラン』は、韓国最大のアンタッチャブル事案=財閥の横暴をモチーフに、悪は絶対許さない武闘派ベテラン刑事たちと、政府さえ"実弾"で動かす大財閥の死闘を痛快に描いた暴力映画だ! メガホンを握った天才は、『生き残るための3つの取引』(10)や『ベルリンファイル』(13)などのリュ・スンワン監督! 007やSWもいいけれど、『ベテラン』を忘れちゃあダメダメ!



鴇田:以前『ベルリンファイル』(13)で来日した際、「この映画に出してやる」って言っていましたよね? 気づけば、もう完成しとるじゃないですか!

監督:......。その時の自分と、今の自分は違うってことかな。

恩納:セリフも練習してたんですけどね! チョ・テオ! チョ・テオ!

監督:こんなことなら、この取材断ればよかったなあ。クスリでもやってるんじゃないのか? いや、またお会いできて本当にうれしいです(笑)。『ベテラン』に出演できなかった理由ですが、チョ・テオ(ユ・アイン)の役を演じるには、ちょっと貧乏くさいんですよね。

恩納:確かに、こんなナリなんでね。スーツじゃねえし!

鴇田:6,000ウォンくらいですかね。ファ○ストリ○イリ○グ社製品ですので。

監督:だから衣装代がかかってしまうわけです。まあ、クスリをやっていそうな点については、評価しますよ。犬を殺す男とか、隣で伏せている男とか、そういう役柄が似合いそうです。

恩納:じゃあ続編でいいですよ!

監督:それはそうですが、まだ制作スタッフと俳優が合意したという段階で、脚本はまだ白紙です。ただ、次は刑事のチームに新たな敵が必要で、それを探すところから始めないといけない。国外? 日本? モチーフとしては、ないわけじゃないですね。"踊る"のチームと共同捜査するアイデア、これも悪くないと思います。

鴇田:T宝ですね。この後、T宝に行くしかないすね!

監督:(笑)! 即興のわりにはいいアイデアじゃないでしょうか(笑)?



鴇田:さて、映画『ベテラン』の話題を始めましょうか。まずは主人公、ベテラン刑事 のソ・ドチョルを演じるファン・ジョンミンが、『生き残るための3つの取引』(10)とは打って変わっての正義漢でした。

監督:『生き残るための3つの取引』(10)を撮っていて思ったことは、ファン・ジョンミンは、どの役柄でも消化できる男、ということだった。そして彼は、今回の主人公に近い男です。だから『生き残るための3つの取引』(10)を撮りながら、今回の作品に出ている彼の姿を垣間見ていました。次こそは明るく軽快で、正義感の強い彼の姿を撮りたいと。だからソ・ドチョルは彼を宛て書きしていて、本人も自分のことだとわかったそうですよ。



恩納:また、アクションがいちいちすごいですよね。

監督:まず今回の作品で言うと、ブロックバスター・ムービーではなかったので、タイトな製作費の中でやりくりしなくてはならなかったのです。車のシーンで言うと序盤にベンツが登場しますが、倉庫で闘うシーンでは、あの車は借り物だったので、傷など御法度でした。だから、車を傷つけないようにアクションをすることが大変でした。人間はケガをしてもいいから、車だけは守ろうと努力していましたね。

鴇田:なかなかのムチャクチャな発想ですね!

監督:バイクのシーンは危なかったですよ。バイクと車が正面衝突するシーンは坂道を下ってきて撮影したので、実はすごく危険でした。スタントマンが、あやうく命を落とすところでした。ジャンプのタイミングが壮大にズレてしまって衝突したため、彼は口の下を切ってしまいました。ちょっとズレていて首にでも当たっていたら、本当に命を落としていたことと思います(つづく・・・)



映画『ベテラン』は、2015年12月12日(土)より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国順次公開!

https://youtu.be/-tArrK9XgLg


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■参照リンク
『ベテラン』公式サイト
veteran-movie.jp

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