金沢三文豪の一人である室生犀星が晩年に発表した小説「蜜のあわれ」。小説を原作とした、室生犀星自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚との無邪気かつエロティックな触れ合いを描いた映画『蜜のあわれ』が4月1日より全国公開となる。
丸いお尻で自分のことを"あたい"と呼び、金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子を二階堂ふみが熱演、その他にも、赤子と共に暮らす老作家役に大杉漣。また老作家の過去の女である怪しげな幽霊役には真木よう子。そして同時代に活躍した作家・芥川龍之介役には高良健吾、金魚売りの辰夫役に永瀬正敏と個性豊かな俳優陣が脇を固めている。
またスタッフも豪華で、現在話題沸騰中のauの三太郎シリーズCMや、『ライチ光クラブ』『信長協奏曲』『るろうに剣心』『クローズZERO』など数多くのヒット作を手掛けた衣装デザイナー澤田石和寛氏が衣装デザインを担当。この度、公開を記念し3月1日より渋谷ヒカリエにて『蜜のあわれ』衣装展を開催することが決定した。
13種類の赤い生地で表現したのは、金魚の艶めかしさと純情。二階堂ふみのアイディアも取り入れ、『蜜のあわれ』の世界観を体現した衣装となっている。
「金魚の赤子が産み落とされて死んでしまうまで、その時間を追う衣裳です。つまり赤子の成長が衣裳で表現されているのです。袖が伸び、スカートの丈が長くなり、次第に『赤』の面積が増え、朱赤色のシルクオーガンジーから赤黒い二色糸のシフォンへ素材の変化に合わせて『赤』がどんどんと深くなっていくのです。赤子の尾鰭はスカートになっていて、3種類のスカートがありました。ドレスだけで13種類の生地で制作しています。靴下も手袋も帽子も鞄も赤です。時代設定を追ってヴィンテージの鞄をフランスから送ってもらいました」とコメントしている。
【映画『蜜のあわれ』公開記念展示】
場所 :場所:渋谷ヒカリエ(8階) CREATIVE LOUNGE MOV / aiiima1
会期 : 3月1日(火)~3月13日(日)まで
映画『蜜のあわれ』の公開を記念し、二階堂ふみが実際に劇中で着用した貴重な衣裳や小物・写真を展示。映画のポスターと同じシチュエーションで撮影ができるフォトスポットもあり。期間中、本作のスチール撮影を担当したカメラマンの中野愛子さんによる撮影会も実施予定
■参照リンク
『蜜のあわれ』公式サイト
http://mitsunoaware.com/
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