クエンティン・タランティーノ長編第8作『ヘイトフル・エイト』が絶賛公開中だ。先日発表された第88回アカデミー賞で見事作曲賞(エンニオ・モリコーネ)を受賞した本作は、タランティーノ初の本格密室ミステリーである。この度、本作で元北軍の黒人兵士で現在は悪名高き賞金稼ぎのマーキス・ウォーレンを演じたサミュエル・L・ジャクソンにフォーカスをあてた特別映像が到着した。

https://youtu.be/nEnLYtXn8rc


自称保安官のクリス・マニックスを演じたウォルトン・ゴギンスが「タランティーノ作品といえば、サミュエル・L・ジャクソンだ」と語るように、サミュエルはこれまでにタランティーノ作品の常連で『パルプ・フィクション』(94)をはじめ、『キル・ビル Vol.2』(04)、『イングロリアス・バスターズ』(09)『ジャンゴ 繋がれざる者』(13)など様々な作品に出演してきました。先日タランティーノがハリウッドの殿堂に入りを果たした際は、サミュエル含む出演キャストも応援に駆け付けるなどプライベートでも親交がある二人。

「サミュエルは貴重な役者だ。時に監督に脚本にないセリフを提案する。お互い敬っているからこそだ。驚くべき信頼関係だよ」(ロバート・リチャードソン[撮影])、「彼のセリフ回しは不思議な魅力がある。監督のセリフとサミュエルの間には説得力や直感的なリズムを感じる」(リチャード・グラッドスタイン[製作])、「サミュエルほど大胆な役者はいない。演技が独創的だ。その演技を見られるだけでも彼と共演する価値がある」(カート・ラッセル)、「サミュエルは、その場の空気を支配する。そんなパスを出してもダンクを決めてしまう。司令官のような存在さ」(ウォルトン・ゴギンス)とそれぞれが語るように、サミュエルとタランティーノ仲が作品にとっても良い作用を働かせていた様子が伺える。


当のサミュエル自身も、「監督の信頼によって登場人物の肉付けが自由にできる。おかげで物語が深みを増し、より豊かなものになる。夢中になって観てほしいね」と認めており、本映像内では、極寒の中での撮影風景と共に、そんな二人の信頼関係により生み出されたサミュエルの名演を垣間見ることができる。

サミュエルはタランティーノとの共同作業について「クエンティンは僕の能力というものにずいぶんと関わっているし、僕の限界を押し広げてくれていると思う。彼は僕がワクワクすることや考えさせるようなことを与えてくれるんだ。彼はある意味、僕を試すような類の課題をたくさん与えてくれるんだが、それは単に僕の演技力だけでなく、その役柄の視点で考え、その人物の行動の意図を理解するという僕の知力面をも試しているんだ」と明かす。

また、「この映画には、まったく異なるタイプの人物8名が登場する。皆それぞれ違う意味でとても危険で、程度もさまざまだがいまいましい。観客にとっては、自分を1人の役柄と結び付けてみるのも面白いと思うよ。なぜなら誰しも『僕はこの人が好き、僕はこの役柄がいいな』と言えるような人物がいるからね」と、本作の鑑賞方法についても指南する。タランティーノが全幅の信頼を寄せるサミュエルの本作鑑賞を取り入れてみるとより映画を楽しめるかも!


吹雪で山の上のロッジに足止めを食らったワケありの7人の男と1人の女。そこで起こる殺人事件。ぶつかり合う「嘘」と「嘘」、やがて浮かび上がる予想外の「真相」―。生き残るのは誰だ?!オープニングから気を緩めることのできない、すべての会話と視線、何気ない身振りに仕掛けられた巧妙かつ緻密な伏線。タランティーノ印のブラックな笑いと過剰なアクション満載の、かつてない謎解きを見破ることはできるのか?!

映画『ヘイトフル・エイト』は絶賛公開中

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■参照リンク
『ヘイトフル・エイト』公式サイト
gaga.ne.jp/hateful8/

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美女絢爛!第88回アカデミー賞レッドカーペットが豪華すぎ【フォト集】
RSS情報:http://news.aol.jp/2016/03/06/samuelleroyjackson/