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世の不条理、屈折した感情、恋愛、友情、ポップなギャグなど、古谷実作品が持つ独特な要素を含みながら、過激な内容にファンのあいだで物議を醸し、実写化不可能ともいわれた問題作かつ伝説的コミックをV6・森田剛を主演に迎えた映画『ヒメアノ〜ル』が5月28日全国公開される。その衝撃描写ゆえ【R15+】指定となった本作。この度予告編が公開された。
https://youtu.be/CciOtNLhUbo
今回解禁される予告編は、さえない人生を送るお人好しの岡田(濱田岳)とバイト先のキモイ先輩・安藤(ムロツヨシ)、超カワイイ人気者のカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)との三角関係の恋愛など若者のありふれた微笑ましい日常をコミカルに描いた前半から一転、後半は人生に絶望した森田正一(森田剛)が、連続殺人鬼たる狂気に満ちた姿が映し出される。森田正一の無機質、無表情で迫る暴力描写はリアルで生々しく、名だたる演出家の舞台作品で演技の幅を広げ、絶賛されてきた森田の表現力に期待が高まる映像となっている。
二重構造で構成される予告編は極めて異例。これは本編に基づくもので、前半と後半ではまったく違った世界観のアプローチをしている。やや大きめの芝居、フィックス(カメラと画像を固定したままで撮影すること)重視の撮影、ポップで色味がある衣装や背景で描かれる前半に比べ、後半では一転してダークな色調で、リアリティ重視の芝居、手持ちのカメラワークに切り替えられている。吉田恵輔監督が「現場も編集も、まるで2本の作品を撮っているような感覚」と語っており、その振れ幅の大きさが作品に緊張感をもたらし、日常と狂気が交錯するスリリングなストーリーが紡がれている。
「めんどくさいから殺していい?」捕食者と被食者。この世界には、2通りの人間しか存在しない--。平凡な毎日に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている青年・岡田。ある日、同僚の先輩である安藤から、密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピッド役を頼まれた彼は、ユカのカフェで高校時代の同級生・森田と再会することになる。その後、岡田はユカの口から、彼女が森田らしき人物からストーキングをされていることを知らされ、不穏な気持ちを抱き始める。かつて過酷ないじめを受けていた森田は、ある事件をきっかけに、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者になっていたのだ......。日常と狂気が交錯する、緊迫の99分。あなたの心は耐えられるか?
映画『ヒメアノ〜ル』は5月28日TOHOシネマズ新宿ほか全国公開
(C)2016「ヒメアノ〜ル」製作委員会
■参照リンク
映画『ヒメアノ〜ル』公式サイト
himeanole-movie.com
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