• このエントリーをはてなブックマークに追加

ゲストさん のコメント

あるあるー!!
No.1
90ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
結局女子とまともに話すタイミングもないまま、放課後が来てしまった。 「ふぅーっ!終わった終わったぁ!   健斗〜、一緒に帰ろうぜ〜」 近づいてくる武志を、俺は手で制止した。 「ん?」 「悪い、俺ちょっと予定あるから」 そう言って足早に教室を出た。 何を急いでいるかというと、さっき帰っていく女子の会話が聞こえたのだ。 そしてその話題とは、そう! U・RA・NA・I! このチャンス、逃してなるものか! 1階へ降りる階段途中でターゲットを見つけた。 「今日のラッキースポットがシュークリーム屋さんだったから〜朝から気になっちゃって〜」 スマホの占い画面を見せながら話しているのは河原木だ。1年のとき同じクラスだったけど、話という話はした記憶がない。 「じゃあブロンドママ行こっか」 会話相手は長峰か。今年初めて同じクラスになったものの、まだ関わりはない。 ちなみに"ブロンドママ"とは、そこそこ有名なシュークリームのチェーン店だ。最初店名だけ聞いたときは美容院かと思ったけど。 「あぁっ!そ、それ、占いアプリ?最近ハヤリの…」 俺は勇気を出して話しかけた。 「え⁈ あ、うん…そう、だけど…」 河原木が驚いて答える。3段上からいきなり声がしたらそりゃそうなるよな。 「そんな流行ってなくない?」 長峰が冷静にツッコんでくる。初めて交わした言葉が否定的なツッコミとはこれいかに…。 「え〜?テレビで『中高生の間でブーム』とかやってたよ〜?」 そんな特集は見てないけど、流行ってることにしちゃえ。河原木のアプリはどうか知らないけど、少なくとも占い自体は人気コンテンツだし。 「山城って占い好きなの?」 河原木が尋ねてくる。 「あぁ、うん。最近ちょっと気になっててね〜。」 「何占い見てんの?」 「え?あ、えーと、星座とか、血液型とかかなぁ…」 なんとか乗り切れぇぇっ。必死に受け応えする。 「あ そう、血液型で思い出した!ユキってAなんだって!」 「ウソ⁈あの性格で?」 河原木が別の女子友の話を始めてしまった。 ーーそれ以降は数分女子トークをして、ブロンドママに行くから、と2人は帰っていった。 話を聞くどころか、こっちが聞き出されてしまった。 「ハァァ〜…」 動画の学びを実践をするところまで漕ぎ着けなかった俺は、深くため息をついた。
映像制作 カメラ編集アートブログ
日常のあらゆるシーンでの感動や奇跡をカタチにし、

映像制作の楽しさを伝える【映像制作 カメラ編集アートブログ】です☆