DuelJewel
ONEMAN TOUR 2014『Chrono Flight』 ツアー・ファイナル
2014.04.04 渋谷AX
【SET LIST】
1. against
2. colors
3. Chronos
4. 62
5. DICE
6. 未練
7. 追憶の軌跡
8. Lost
~Drum solo
9. It's just love
10. Espada
11. 深淵のノクターン
12. outsider
13. Code:Liberate
14. 修羅
15. sin
16. ASHTAROTH
17. Moon Struck
(ENCORE-1)
18. 君と見た雪
19. 約束の詩
20. リインカネーション・フロウ
21. ONE SHOT ONE KILL
22. Trust
(ENCORE-2)
23. Tales
隼人(Vo) Shun(G)
祐弥(G) Natsuki(B)
ばる(Dr)
(文=村上孝之/撮影=大塚秀美)
2月19日にリリースされたDuelJewelの最新シングル「Chronos」を聴いたときに、次のツアーは彼らが新たな顔を見せる場になる予感を受けた。トランスに通じるアッパーな味わいを活かしたドラマチック・チューンの「Chronos」を筆頭に、和テイストとヘヴィネスを融合させた「修羅」、レトロなサウンドと女性目線の歌詞の取り合わせが印象的な「未練」と、3曲ともに新境地のナンバーだったからだ。予想が裏切られることはなく、ツアー・ファイナルを飾った渋谷AXのライヴはDuelJewelがより表情を拡げるとともに、バンドとしての表現力にさらなる磨きがかかったことを実感させるものだった。
ステージに5人が登場して客席から大歓声が湧きあがり、ライヴは「against」や「colors」「Chronos」といったパワフルなナンバーを相次いで聴かせる流れからスタート。タイトな轟音を響かせながら激しいステージングを展開するメンバー達の姿からは、今日のライヴにかける意気込みが伝わってくる。「against」と「colors」をビシッと聴かせた後、ハイテンションな「Chronos」でさらに加速する流れも見事に決まって、ライヴは上々の滑り出しとなった。
続くセカンド・ブロックでは、昭和歌謡を思わせる「未練」や、メロディアスな「追憶の軌跡」、パワフル&ラグジュアリィな「Lost」などが演奏された。テイストの異なる楽曲の世界観を、ライヴでもしっかりと構築するのはさすがの一言。ハードなライヴながら聴き応えがあるというDuelJewelならではの持ち味が光っていた。
その後は、ばるがドラム・ソロを披露した。力強さとスケールの大きさに溢れたドラミングで客席を湧かせる彼の姿を観ていると、プレイの観どころが多いこともDuelJewelのライヴの醍醐味だなと改めて思わずにいられない。深みのある声でいながらバックの爆音に埋もれることのない隼人のヴォーカル、タッピングやスィープ・ピッキングといった高度なテクニックを駆使したShunと祐弥のギター、ファットにうねるグルーヴを軸としつつパーカッシブなスラップも織り交ぜるNatsukiのベースなど、今回のライヴでもメンバー全員がライヴを通してハイレベルなプレイを展開。各自のプレイをフィーチャーしたシーンがそれぞれの見せ場になっているというミュージシャン・シップの高さもDuelJewelの大きな魅力といえる。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。