エイプリルフール企画で面白ウソネタ、ウソニュースを流す企業がここ数年増えている。
3月も終わりが近づくとちらほらとエイプリルフールネタが舞い込んでくるのだが、そんな中でローソンが『夢の自ドリ帽』という非常にくだらないものを開発、2680億円で販売するというニュースが報道機関にばらまかれた。
たいていの企業はCGやIT技術を駆使して本物らしく見せる努力をしているが、この写真だけはどう見てもただのCGや合成とは思えず記者独自の取材網を駆使して調査した結果…。
その現物の存在を突き止めることに成功した。
コンセプトはほのぼのとしていいのだが、総重量21.5キログラムのまことにばかばかしい帽子。
「夢のからあげクン」、発売。
http://www.lawson.co.jp/lab/karaagekun/art/yumeno.html
手に持った夢のからあげクンはコントローラーになっていて、帽子のトサカの部分がせり出してくる。
ボタンはシャッターのようだった。
コントローラーを前に倒すと…。
これで完全に伸び切った状態。
自撮り用のスマホが取り付けられていた。
このスマホも付属品なのかどうかは明かされなかったが、2680億円なのでいくら何でも付属だろう。
そしてコントローラーを引くとトサカが戻っていく。
しかし、開発に失敗したのかプロトタイプなのか、戻るのはここまで。以降は手動で格納しないと完全にトサカのふたを閉めることができないという何とも締まらないモノだった。
たいていのエイプリルフール企画はとてつもない大ぶろしきを広げて、すべてがウソというのが相場だが、これに関しては少なくとも記者が現認したのでモノはある。手の込んだ「ウソから出た実(まこと)」、新手のエイプリルフール商法か。
それはともかく、2680億円で売るつもりなのかどうかは定かではないが、モノは現存するので興味のある方はローソンに直接値引き交渉をしてみてはいかがだろうか。大幅値引き交渉に成功し、99%OFFを勝ち取ったとしても26億8千万円だが。
※オフィシャル提供された2枚目を除き写真はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか