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東京都内に桜の名所は数知れず。
ビニールシートで場所取りをして本格的な宴会をやらなくても、会社帰りにちょっと寄るだけでも素晴らしい桜を楽しめる中目黒。
川沿いの13店舗がサッポロビールとコラボして桜色のスペシャルなマルティーニ(スパークリングワイン)を提供しているというので、取材した。
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『マハカラ』は通常営業時は店舗内で関西の味を主に提供するという。
しかし、花見の期間中は外向きの屋台でのみ営業。
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ここはかなり多くのお客さんでにぎわっていた。
近くに寄ってみると、店員の「口上」が楽しくそれにつられて飛ぶように売れる。
バナナのたたき売りや寅さんの啖呵売(たんかばい)の一種と言えようが、その口上が聞いているだけでなかなか面白い。ほとんどが女性客で立ち止まって笑いながら巧みな話術の口上を聞いているが、お目当てはイチゴのようだった。
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これでもかというほどイチゴが詰まったマルティーニ。
付近で買って写真を撮っていた女性二人組に話を聞いてみると、なんとこのためだけに来たという。なんでもSNSで広まっていたこの写真を見て飲んでみたかったとのこと。
記者も飲んでみたが、さわやかなロゼのスパークリングワインの中に詰まった甘酸っぱいイチゴは見た目に鮮やかだが、ほとんどイチゴを食べているようなもので、ちょっとぜい沢な大人のスイーツといったところか。
イチゴを食べてるとお店の脇に1台のバイクが止まり、イチゴの段ボール箱を運び入れる姿が目にとまった。これだけ入っていれば足りなくなったのだろう。

イカ焼きは、いわゆる大阪のそれではない。ふっくらとしたやわらかい生地に甘いとろけるようなソースは意外とボリュームがある。
代表の金丸慎さんによると、これは兵庫県明石市の名物である「明石焼き」をイメージして作ったとのことで、どうりでこの生地はふっくらとしているわけだ。
明石焼きはたこ焼きのような形でふわふわとした卵焼きの中にタコが入る。明石ではこれを出汁につけて食べるが、もちろんソースをつけてもかまわない。期間中は外向き販売のみのために、出汁では熱くて危険なためソースのみにしているということだった。
こだわりの卵は兵庫県加古川産。とことんこだわり抜いたちょっと不思議なイカ焼きもおススメだ。
ちなみに、明石では明石焼きとは言わず「卵焼き」という。
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川にかかる橋の上では美しい桜を撮影しようとこちらも人だかり。
その隙間を狙って記者も撮影。
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次に行ったのは、桜並木とは少し外れた『鉄板バル SOURCE』。
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お好み焼きや鉄板焼きを中心としたお店だが、ここでもマルティーニを飲むことができる。
しかし、お好み焼きとスパークリングワインとは不思議な取り合わせだが、そういえば店内には充実したワインボトルの数。
それよりも値段を見てちょっと驚いたのは、東京の一等地にしてはこのボリュームで値段が安いのだ。ワンコインで食べることができるお好み焼きもある。
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春の夜桜吹雪とマルティーニ
 ほほのピンクはサクラかロゼか

お気に入りの一杯を見つけながら、つかの間の桜を楽しんでみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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