『みるくちゃん』とは?
青山みるく先生と言えば『いちご新聞』でイラストエッセイ『みるく・びすけっと・たいむ』を連載されていたイラストレーターであり、当時のサンリオファンである『いちごメイト』には憧れの存在です。サンリオに馴染みのない男性や若い方に簡単に説明するとファーストガンダムファンにとっての富野由悠季監督のような存在です。伝わりましたでしょうか?
少女たちの憧れをぎゅっと詰め込んだファンシーで愛らしいイラストに心を奪われていた方も多くいらっしゃるはず。
先生にお会いしました!
海に向かう通り沿いを歩くとそこにはみるくちゃんの世界観にふさわしい素敵なカフェが。
中を覗いてみるとみるくちゃんファンにはたまらないグッズや展示の数々が。
そして奥ではすでに先生が在廊されていました。ワークショップとサイン会が特別に催されており、先生はサインをしながらお話している様子。息を潜めて待機。そしてついに初めて青山みるく先生にお会いすることができました。何しろ神様のような存在なので緊張しきりでしたが、柔和な雰囲気でまさにみるくちゃんの世界を体現したような清廉さ。この方があの素敵な世界を紡ぎだしていたお方…! スタンドに巻き込まれていた人がスタンド使い本体に会ったかのような衝撃でした。
本来なら持参の著作物かカフェで購入できるポストカードにサインをしていただけるお約束なのですが、筆者が拙いながら幼い頃に作成していた『みるく・びすけっと・たいむ』のスクラップブックをお見せしてお願いすると快くサインをしてくださいました。恐らく幼い頃の自分はこんな素晴らしい日がくることを夢にも思っていなかったでしょう。
リースを作ります!
この日は『クリスマスリース作り』のワークショップがあり、そちらも参加させて頂きました。
お店の方が準備されている間は参加者の皆様との『みるくちゃん』談義に花が咲きます。『いちごメイト』とはいえ参加者はほとんど昭和時代の少女だった方々。つまり既に充分な大人なのですが小学生女子に戻ったかのような笑顔。そしてついにリース作りを開始…とテーブルを囲む一同。
けれど、最初は何から始めていいかわからず硬直する一同。
おかしい…このように『みるく・びすけっと・たいむ』で紹介されていた、あのクリスマスリースが作れるのに…(資料は筆者のスクラップブックです)
いざとなると緊張しかありません。ガンダムファンにとって富野由悠季監督にガンプラの作り方を教わるようなものなのです。
そこへお店の方からリース作成のためのグルーガンの使い方についてアドバイスが。それを聞いて要領を飲み込んだところで手を動かし始めました。
筆者もがんばってみたのですが木の実や葉の貼り付けやバランスを考えるのが意外に難しく苦戦。リースひとつとっても作られる方によってその人の色があり、早い段階で仕上げる方もいればゆっくりゆっくり手を進める方も。その間に先生がいつ頃から絵を描き始めたのか伺ってみました。『小学校一、二年生の頃から』とのこと。何でも、小学生の頃、教室で絵本を作っていたところお友達がそれを見て先生に報告したそうです。それから先生に毎日の帰る前の会で絵本を読むように言われたとか。それほどに素敵な絵本だったのでしょう。しかし回を進めるにつれ何故かホラーテイストになっていった…と、みるく先生。現在の先生の作風から予想もできない作品の方向性。何故なんですか先生。
それをきっかけに同級生にからかわれるようになってしまい、しばらく描くことをしなくなってしまったそうです。おお…。
絵を再び描くようになったのは高校生の頃。同じ学校に絵のうまい子がいて、それがきっかけになったとか。その方には感謝してもしきれません。
その他にもさまざまの先生のお話を伺ったり、先生のご友人が来訪されたりと皆さんで盛り上がりなんとかリースが完成。
『いちごのソース入りダージリンティー』に『りす型のジンジャークッキー』という素敵なお茶を頂きながら出来映えを眺めます。先生手ずから拾われた素材のおかげでこの不器用にもクリスマスリースが作れました…!!
こちらは皆様の作品。もちろんイミテーションの飾りもありますがそこらで落ちていただけなのにみるく先生に拾ってもらってリースにしてもらえた落ち葉や木の実は幸せだと思います。
帰り際に先生は握手に応じてくださいました。ドアの前でも再びの握手。少女のようなあどけない姿で素敵なカフェを背に立つ先生は夢に見た『みるくちゃん』そのものでした。
『みるくちゃん』の愛らしい世界観に魅了されるのは女性だけではないとか。期間は29日までですが、12月26日(土)は先生が在廊されます。興味のある方は是非行かれてみては? 開催期間中はいちごメイトなら名を聞いただけで感激してしまう『ジンジャークッキー』や『ゆめのあじ パン・プディング』など青山みるく先生の世界観を体感できる特別メニューもあり。また、期間中展示されている原画は販売されているものもあります。一方、非売品の展示物には先生やファンの方の貴重なグッズや原画が含まれているので扱いにはご注意を。定休日や在廊の時間帯などは予めホームページや『Twitter』で確認しましょう。
『青山みるく クリスマスのお茶会』 特設サイト
http://mahotsukai.wix.com/milk-christmas [リンク]
青山みるく先生 ブログ『みるく・びすけっと・たいむ』
http://milky-tale.jugem.jp/ [リンク]
『tiny zoo(タイニー・ズー)』 ホームページ
http://www.cafetinyzoo.com/ [リンク]
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(執筆者: 小雨) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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