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日本を支えるサラリーマン達が集う東京都の新橋、安くて美味しい店が多い事でも有名な街ですが、やはりメンチカツマニアの筆者としては

『洋食すいす』

に訪れないわけには参りません。この店の『メンチカツ』は都内でも指折りの美味しさと言う事なので、その事実を確かめるべく電車を乗り継ぎ新橋までやって来ました。

駅から歩いて10分はかからない距離ですが、看板は大きくはないのでスマホなどでナビった方が良いかもですね。

地下一階にある『洋食すいす』

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ぱっと見た感じ”営業中”のプレートが下がっている扉を開けそうになりますが、それは孔明の罠です。

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『洋食すいす』は地下一階にあるので、さくっと階段を降りて入店しましょう。

『メンチカツ(L)』を所望する!

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12時前なのでサクっと入店出来ました。意外と広い店内は結構な人数が入れそうですが、ランチタイムとなると相席になるくらいの混み具合らしいです。

『カツカレー』なども非常に魅力的ですが、今回はメンチカツの素晴らしさを世に広めるべく訪れたので、浮気しないで『メンチカツ(L)』を注文しました。

「デカメンチ~」

みたいなコールが厨房に飛びます。やはり略称は『デカメンチ』なのですね……。

私、この後も数件回らないとなのですが…(白眼

なまらデカい『メンチカツ(L)』に大興奮!

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空いていたので、ほどなく筆者の『デカメンチ』が降臨なされました。

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どうですか~。

草鞋(わらじ)を履く事のない昨今の若者にはピンと来ないかもですが、いわゆる”わらじメンチ”と称される類いの大きさである事は間違いありません。

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目測で10インチ、8寸ちょっとはありそうですね。重さも450グラム、すなわち1ポンド近いと思われます。

大きさだけじゃない…だと?

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いざ、実食で御座います。

いや~。

この大きさの『デカメンチ』にナイフを入れる喜びは、ウエディングケーキの入刀に匹敵する高揚感がありますね。

サクッサクっと小気味良いサウンドを奏でながら、ナイフで食べやすい大きさに切ります。

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断面のビジュアルも最高ですね!

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タマネギも小さく刻まれているらしく、実に品の良いメンチカツかと存じます。

下味もしっかりしていて、ソース無しでも十分に愉しめます。

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なんと言っても”超絶Lサイズ”なので、切ってはオン・ザ・ライスを飽きるほど繰り返す事が可能です。

完璧な仕上がりの衣

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さらに細かい事を突っ込むと、この『洋食すいす』は衣の付け方が綺麗、と言うか完璧ですね。厚すぎ薄すぎず、すべての部分が均等に衣がついています。

揚げ加減も完璧で、焦げている部分は皆無、綺麗な”黄金色”に仕上がっています。

もし、この世に「完璧なメンチカツ」と言うモノが存在するなら、この『洋食すいす』の『デカメンチ』が一番近いんじゃないでしょうか?

後半はソースで味わうべし!

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半分くらいプレーンな状態で食べたら、今度はソースをかけて二度楽しみます。

『洋食すいす』のソースは甘さと酸味が丁度良いですね。

これは揚げ物にベストなソースかと思われ、デカいメンチを半分食べて、そろそろ油を意識し始めた味覚がソースの酸味でリセットされるから不思議です。

しかも!

半分を過ぎても最初の頃とほとんど変わらない、衣の状態には感動ですね。一般的には

「ジューシーなメンチカツ=美味しい」

となっていますが、過度の肉汁と言うか脂は衣に悪影響を与えます。

ハンバーグのように肉汁がしたたる状態では、最初の数口は良いのですが、後半はデロデロになった衣が重く感じてしまうものなのです。

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その点、この『洋食すいす』のシェフは分かっていらっしゃいますね。適度な厚みの『デカメンチ』は衣の食感を損なう事なく、見事に調和しています。

なので、衣の下側の部分がしっとりしつつあるものの、まだまだフライ料理の魅力ある食感を残していました。

まさに全俺が”スタンディングオベーション”する勢いで御座います。

ちなみに”サラダ”と言う小洒落たモノは付いてませんが、この千切りキャベツがあれば、あと三年は戦えます。

『デカメンチ』はかなりのボリュームなので、結構しんどくなりますが、そこはキャベツでリフレッシュしましょう。

『洋食すいす』 総評

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『洋食すいす』と言えば『デカメンチ』もとい『メンチカツ(L)』が有名ですが、注目すべきはその大きさではなくメンチ自体の美味しさでしょう。

『洋食すいす』のメンチは良く練られて、メンチとしては比較的滑らかな食感ですが、その食感と衣のサクっとしたコントラストが

「俺は今、最高に美味いメンチカツを食べている!」

みたいな昂ぶりを引き出してきます。なので、かなりのボリュームな『デカメンチ』ですが、何気にあっさり完食出来た筆者でした。

と、言う訳で『洋食すいす』の『デカメンチ』でした。

いわゆる”わらじメンチ”で勝負となると、ライバルは大井町の『ブルドック』(NOTブルドッグ)でしょうか?

しかし、筆者は今のところ『洋食すいす』の『デカメンチ』を推しますね。

衣の完成度、すなわちフライ料理としての技術が半端ないのと、メンチの厚さや練り具合、それらを総合した味において、この『洋食すいす』を超えるのは容易な事ではないでしょう。

それでは、是非みなさんも新橋にお越しの際には『洋食すいす』の『デカメンチ』を食べてみて下さい。

筆者も近いうちに再訪し、次は『カツカレー』を食べてみようと思います。

『洋食すいす』

東京都港区新橋3-5-13 大興ビルB1F

営業時間 11:30~14:30 17:00~20:00
土曜日は昼のみ

定休日:日曜祝日、第1土曜日

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