他人の『Twitter』のツイートを勝手に引用・改変して、フォロー数やRTなどを稼ぐ行為“パクツイ”。れっきとした著作権違反ですが、このような「イイこと言う」系のツイートをするbotアカウントを作り、それと知らずにRTや「いいね」をするユーザーが後を絶たないのが現状です。
そんな中、ウェブメディア『青春基地』(http://seishun.style/)が、悪質な引用や画像の使用が問題視されているアカウントの“中の人”にインタビューを掲載。実際に被害にあった人を中心に批判の目が集まっています。
【会いたかったあの人】@Copy__writing 中の人インタビュー!「インターネットは、すべての話を良い方向に持って行こうとする傾向があるけど、暗いことは暗いことでいいじゃな… https://t.co/v8bYMCTXHM pic.twitter.com/UtVqxxjbG9
— 青春基地 (@seishun_kichi) 2016, 1月 25
問題視されているアカウント(@Copy__writing)は、インタビュー中で、
「俺みたいに本を書いているわけでもない、よく分からない人間に向けて批判するのは滑稽だ。つくる側の人間だから、常に批判される立場にいるんだろうなと思う」
「(“言葉”について)仕事道具であるし、一方で絶対に自分のものでなくて他人のものであるという考えもある。視覚的な表現と同じくらい、言葉の表現もメディアとして強い力があると思う」
と、高校生の聞き手を相手に返答。
これについても「クリエイター気取りなのが腹立たしい」といった声や、「『Tumblr』から取ってきたネタを“詠み人知らず”として使っている」といった指摘が相次いでいます。もともと、意図的に作者名を隠して、本当の創作者にリンクがされていないことや、改変がなされていることに対して多くの批判が集まっていただけに、インタビューを掲載した『青春基地』の責任も問われる事態となっています。
『青春基地』は、「想定外の未来をつくる!10代のメディア」として2015年11月よりスタート。編集やインタビューに10代の人を起用していますが、代表・運営は大学生。また、アドバイザーとして文部科学大臣補佐官の鈴木寛氏、メディアイノベーション代表の戸塚隆氏、『8bitNews』代表の堀潤氏が名を連ねています。
『Twitter』の利用規約の著作権ポリシーのよると、「当社は、適用ある法令に従って、かつ適切な方法で当社に通知がなされた場合に は、その著作権侵害容疑の通知に対応します」とあり、著作権侵害に関しての窓口への情報提供先に関する案内が掲載されています。今回のインタビュー掲載により、“パクツイ”botの存在が改めてクローズアップされることになり、Twitter社の対応にも注目が集まることになりそうです。
※画像は『青春基地』該当インタビューより
http://seishun.style/1433 [リンク]
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