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『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のラヴァーン・コックスら、アカデミー賞や映画・テレビ業界における多様性の重要さを語る
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『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のラヴァーン・コックスら、アカデミー賞や映画・テレビ業界における多様性の重要さを語る

2016-01-28 21:30
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    米映画芸術科学アカデミーが会員ルールを変更した日、アカデミー賞授賞式のプロデューサーであるレジナルド・ハドリンは、「米映画芸術科学アカデミーは素晴らしいことを行った。このことは、アカデミー賞をより良い方向へと導くだろう」と、熱狂した。ハドリンはまた、この変更は、多くの人々が気付く以上により重要な出来事である、と予測した。

    1月23日(現地時間)に開催されたNAACP(全米有色人種地位向上協会)イメージ・アワードの候補者が集まる昼食会で、候補者はその多様性について語り合い、また、先週には弱まった同様のトピックについても言及した。同アワードでハドリンは、本紙ヴァラエティに、「幅広い個人による芸術性と素晴らしい仕事ぶりが、この1年間を作った」と、語った。

    ロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンに集まった候補者の中には、黒人、白人、ラテン系、アジア系、LGBTなど多様性を持つアーティストが多く含まれた。

    ハドリンは、デヴィッド・ヒルと共にアカデミー賞授賞式のプロデューサーを務めるだけでなく、NAACPイメージ・アワードのエグゼクティヴ・プロデューサーとしても4回目の参加となる。ハドリンは、「これら2つの賞は対立するものではない。どちらも補い合っている」と、語った。

    アカデミー賞に関して、ハドリンは、「人々は、起こったことの規模を理解せず、これらの変化が目に見えるまで理解できないように思える。私は、他の組織にも変化を起こすよう要求する。変更は起きている。話すことはたくさんあるが、重要なのは行動を起こすことだ」と、述べた。

    テレビ映画『White Water(原題)』でNAACPイメージ・アワードにノミネートされたラスティ・カンデッフ監督は、賞に多様性を持たせる全ての話は重要であると語る。カンデッフ監督は、「(候補の)割当てについてではない。映画業界が、映画業界人口の中で多様性の良い代弁者となることについてだ」と語り、「それが芸術を妨げるよりもむしろ後押しすることになることを願う」と、加えた。

    1月14日(現地時間)にアカデミー賞の候補が発表されて以来、話題の多くは、アフリカ系アメリカ人が除外されたことを中心に展開した。NAACPイメージ・アワードにノミネートされた、米テレビ局CBSのトーク番組『ザ・トーク』で司会を務める黒人のシェリル・アンダーウッドは、「ラテン系の人々についても話しましょう。アジア系についても、LGBTについも、全ての人について話しましょう」と、語る。そしてそこには白人系の人々も含まれている。アンダーウッドは、「もっと多くのシドニー・ポワチエ(黒人俳優としての先駆者的存在のひとりで、男優としては初めてアカデミー主演男優賞を受賞した)を、そしてもっとレオナルド・ディカプリオを(ディカプリオはなかなか受賞できないことで知られている)!多様性は全てをより良くします。全てのものが素晴らしい芸術を生み出すのです」と、続けた。

    アンダーウッドは、割当ての問題ではないという点について賛同する。「特別な施しを受けたいのではありません。変化の過程の一部になりたいのです」と、語る。

    米テレビ局ABCのドラマ『スキャンダル 託された秘密』で、NAACPイメージ・アワードにノミネートされた俳優のジョー・モートンは、テレビ局幹部に、映画界に対応するのではなく、才能や創造力は一般世界のように多様に見える必要があると理解すべきだとして、「テレビは視聴者の上で脈打っている」と、語った。

    第47回NAACPイメージ・アワードは、2月5日の午後9時(米東部標準時間)より、テレビで生中継される。米TV Oneの社長を務めるブラッド・シーゲルは、映画ビジネスは、多くの人々が長い間気付いていたことについてようやく理解してきた、と語る。シーゲルは、多様性は芸術的にも財政的にも意味をなすものだ、と述べ、「様々なアーティストが、彼らが値する評価や賞を受けていない。そして十分な仕事も得ていない」と、指摘した。

    多様性を含んだ唯一のアカデミー賞候補となった映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』の原案を書いたライターの一人、アラン・ウェンカスは、議論の場で、有色人種でアカデミー賞候補に続く人が少ないことに驚いた。ウェンカスは、「N.W.Aが再び物事をかき混ぜている!N.W.Aは問題にスポットライトを当て、会話が進むようにしている」と、語った。

    トランスジェンダー女優のラヴァーン・コックスは、「アメリカは多様な人種、民族性、信仰、セクシャリティを支持している」と、語った。コックスは、観衆にとって、映画やテレビの中で全てを見ることがどれだけ重要かについて再認識した。コックスは、Netflix(ネットフリックス)で配信されたコメディドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で自身が演じた役について、トランス・ジェンダーコミュニティやアフリカ系アメリカ人から多くの感謝の言葉を受けた。コックスは、「彼ら自身のことが描写されているのは、とても重要で肯定的なことです」と、語った。

    NAACPイメージ・アワードのセレモニーでは、米テレビ局ABCのドラマ『Black-ish(原題)』に出演する若き黒人系スター、マルクス・スクリブナーとヤラ・シャヒディが司会を務めた。セレモニーには、ピーター・アテンチオ、アンソニー・アンダーソン、ロレッタ・デヴァイン、ナトゥーリ・ノートン、脚本家であり監督のンジンガ・スチュワート、ロンリーコ・リー、サリム・アキル、タイリースが候補者として出席した。

    NAACPイメージ・アワードは、全米黒人地位向上協会(NACCP)が開催するもので、同協会によると、芸術分野での有色人種の活動や、創作活動を通じて社会的な正義を推進する個人またはグループを称えるものだ。

    NACCPハリウッド・ビバリーヒルズ支社のロン・ハッソンは、昼食会の様子を要約して、「多様性は、多方面の芸術的才能をもたらす。多様性の欠如は、多くの場合、理解不足から起こるものだ」と、本紙ヴァラエティに語った。

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