日本科学未来館にて3月2日より開催の『GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~』にて、2016年発売予定の次世代ゲーム機『PlayStation(R)VR』を体験してきました。
『PlayStation(R)VR』とは?
『PlayStation(R)VR』は、現在ソニー・コンピュータエンタテインメントが開発中の新型ゲーム機です。”VR”は”ヴァーチャル・リアリティ”の略です。
公式サイトには以下のように紹介されています。
VRヘッドセットをかぶると、プレイヤーの360度全方向を取り囲む、迫力のある3D空間が出現。
目の前に広がる圧倒的な臨場感は、ゲームの世界に本当に入り込んでいるかのような体験をもたらしてくれます。
これが『PlayStation(R)VR』だ!
それではさっそく見ていきましょう。
これが『PlayStation(R)VR』です。正面の四角い部分が目を覆うように頭にセットします。常に青白く発光しており、とてもサイバーな雰囲気です。
これが裏側です。軽い上に柔らかい素材でできているので、装着感は良好です。
親指でこのボタンを押すことにより、パーツが前後に展開します。これで調整しながら頭部を挟み込むようにして固定します。
なお、記者は眼鏡着用者ですが、問題なく『PlayStation(R)VR』を装着することができました。
装着!
このように挟み込んで装着します。昔の特撮ヒーローみたいな雰囲気があります。
なお、その場にいらっしゃった方にモデルをお願いしました。
装着完了です。なんとなく『電脳戦機バーチャロン』っぽいです。
ゲームのシステム
今回プレイしたゲームは、『PlayStation(R)VR』を装着した人が操作する怪獣と、通常のコントローラーを持ったプレイヤーの操作するキャラクター最大4名による対戦ゲームでした。
画面中央の怪獣と、画面下の小さなキャラクターが戦うことになります。『PlayStation(R)VR』を装着した人には、この怪獣から見た視界が広がっています。
キャラクター側は、様々な武器・アイテムを怪獣に投げつけたり発射したりします。『PlayStation(R)VR』を装着した怪獣側からは本当に物が飛んでくるように見えるので、実際に体をひねったり首をふったりしてかわします。『PlayStation(R)VR』を装着した人がちゃんと動けば、ゲーム内の怪獣も攻撃をかわしてくれます。逆にヘリコプターなどを怪獣が頭突きで破壊することで反撃できるシーンもあります。
装着している人の動きがリアルタイムに反映されるので、本当に物を投げつけられる怪獣になったような気分になります。怪獣を操作しているというよりは、怪獣を演じているといった感覚でした。
キャラクター側の操作は通常のコントローラーで行います。
『PlayStation(R)VR』で見た世界
『PlayStation(R)VR』を装着すると、ハイクオリティな3DCGで描かれた3D空間が、360どこを向いても広がっています。左右や真後ろだけでなく、真上や真下にもCGでできた建物やキャラクターがいて、常に動いている感じです。まさにゲームの世界に入り込んだような感覚でした。
肝心の映像は装着している人にしか見えないので、ここでは装着している人の様子を見てみましょう。
なんだかオーバーなように思えるかもしれませんが、普通にこのくらいのリアクションをするくらいには臨場感があります。記者がプレイした時もこんな感じでした。
レッツプレイ!
ゲームはステージ中央の壁を怪獣が頭突きで破壊することで始まります。つまり、『PlayStation(R)VR』を装着した人が頭突きの素振りをすることでゲームがスタートするわけです。
今回は先の女性と、同じくその場にいた男性の方に対戦していただきました。
ゲーム中の模様は以下のような感じです。
男性が微動だにせず淡々とプレイしている横で、女性が大アクションを繰り広げています。見ている方も面白いですが、かぶっている方もかなりの臨場感があって相当にスリリングでした。
ちょっと突飛かもしれませんが、男性側がこれまでのゲームのイメージ、女性側が『PlayStation(R)VR』が提供するこれからのゲームのイメージ、というメッセージを感じました。
ゲーム結果としては怪獣が倒され、男性側の勝利となりました。怪獣は爆発して惑星外まで飛んで行ったので、女性は大気圏外まで吹き飛ばされる怪獣の視界を堪能されたことと思います。
所感
以下、今回『PlayStation(R)VR』を体験して記者が感じたことです。
・率直に言って面白いデバイスだった。「こういう機能があればなー」「こうしてほしかったなー」ということも特になかったので100点満点です。
・今回のゲームはシンプルなものだったけど、ソフトによっては大いに化ける可能性を秘めていると思います。
・『バーチャルボーイ』は20年早かった。
・美女とHMDはとてもよく合う。
2016年上旬発売予定とのことなので、もうすぐ誰もが『PlayStation(R)VR』を手にできるようになります。
『PlayStation(R)VR』がゲームの世界をどう作り変えるのか? 今から楽しみでなりません。
現状、体験できる機会はかなり貴重
ゲーム分野に詳しく『GAME ON』の書籍に寄稿もされている、日本経済大学大学院経営学研究科の中村仁准教授に、『PlayStation(R)VR』についてコメントをいただきました。
『PlayStation(R)VR』はまだ東京ゲームショウ2015や台北国際ゲームショウ2016など、ごく一部のイベントでしか公開されていません。
また、抽選などではなく、先着順とはいえ申し込みをすれば誰でも体験できる機会は、今回の『GAME ON』がほぼ初めてです。私は台北国際ゲームショウの時に並びましたが、その時はあまりの長蛇の列でプレイできなかったので、私も今回が初体験です。
次世代のゲーム機や表現に関心がある方は、この機会にぜひ体験してみるといいでしょう。
発売前から貴重な体験が得られるこの機会、ぜひ活かしてください! 各日程体験できる人数には限りがあるので、午前中など早めの時間で参加されるのをオススメします。
『GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~』
開催期間:2016年3月2日~5月30日
会館時間:10:00~17:00(入場券の購入は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜休館 但し、2016年3月29日、4月5日、5月3日は開館
開催場所:日本科学未来館 (江東区青海2-3-6) 1階 企画展示ゾーン
主催:日本科学未来館、フジテレビジョン、角川アスキー総合研究所
チケット情報・詳細URL:http://gameon.tokyo
※写真はすべて記者の撮影によるものです。
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(執筆者: いしじまえいわ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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