• このエントリーをはてなブックマークに追加
中国のトレンドは”俺TUEEE”? 4億アクセスの人気Webコミック『銀の墓守り』2017年アニメ化!
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

中国のトレンドは”俺TUEEE”? 4億アクセスの人気Webコミック『銀の墓守り』2017年アニメ化!

2016-03-18 06:30
    key_500.jpg
    中国で4億アクセスを誇る超人気Webコミック『銀の墓守り』(ぎんのガーディアン)。そのアニメ化プロジェクトが、2017年に日本での地上波放送を目指して始動しました。

    テレビアニメの原作といえば漫画やライトノベルが主流ですが、実は『ワンパンマン』(ONE氏によるWeb版は2009年、村田雄介氏によるWebリメイク版は2012年、2015年にアニメ化)、『WORKING!!』(Web版は2002年、商業誌版は2005年、2010年にアニメ化)など、Webコミックから誕生したアニメも少なくありません。

    一方、お隣の中国ではWeb発の作品のアニメ化の方が多いようで、人気作である『銀の墓守り』もそのうちの一つになります。

    では、中国ではどんなWebコミックが人気なんでしょう? そして『銀の墓守り』ってどんな作品?
    以下、アニメ制作スタジオ・絵梦株式会社からリリースされた情報を見ていきたいと思います。

    『銀の墓守り』作品概要

    title.jpg

    ネットゲームやデジタルデバイスをモチーフとしながら王道的「バトル」「伝説」「恋愛」を描いた作品として、中国WEBコミックで人気連載中の「銀の墓守り」。
    2016年3月1日時点の累計PVは4億1863万アクセスを誇り今もその数を伸ばし続けています。この超大作が、国境を越え日本のアニメーション界で活躍するクリエイターたちの手によるアニメ化が決定!
    2017年のオンエアを目指し、プロジェクトが動き出しました。(リリース文より)

    『銀の墓守り』が中国では相当人気な作品であることがうかがえますね。

    comic.jpg
    絵柄は非常に日本風です。コマ割りがやや日本と違いますが、言われなければ中国の作品とは思わないかもしれません。

    ■主要製作スタッフ

    総監督:大倉雅彦(『戦闘妖精雪風』『BLUEDROP~天使達の戯曲~』)
    監督/演出:安藤健(『彼氏彼女の事情』『この青空に約束を』)
    シリーズ構成:ほそのゆうじ(『HELLSING』『強殖装甲ガイバー』)
    脚本/デザインワークス:きむらひでふみ(『うた∽かた』『キディ・グレイド』)
    キャラクターデザイン:田中雄一(『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』)
    プロデューサー:村濱章司(『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』『青の6号』)(リリース文より)

    制作スタッフは日本人で、しかもかなりキャリアのある方々が名を連ねられています。
    『新世紀エヴァンゲリオン』『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』などで有名なガイナックスで活躍されていた方が多いようで、アニメファンとしては期待が膨らみます!

    ■あらすじ

    主人公・水銀はプロ級の腕前のゲーマーだ。しかしその腕前を知っているのは、クラスメイトの陸怜だけ。
    ある日、水銀は陸怜からゲームのデバイスをもらう。喜んだのも束の間、突如、陸怜は誘拐されてしまう。残されたゲームのデバイス・・・
    水銀が手を触れると、その中に吸い込まれてしまった! このデバイスの中に広がる仮想世界とは何なのか? 水銀はそこで何を見つけるのか?(リリース文より・太字は記者による)

    なんというか、ものすごい既視感のあるコッテコテのワードがちらほらと……。
    これは中国版”俺TUEEE“系では……?

    俺TUEEEとは

    俺TUEEEとは、元々ネットゲームなどで圧倒的な強さで敵を蹴散らすことで優越感を得るような自己本位なプレイヤーやプレイスタイルを指す言葉でしたが、そこから転じて、非常に強い主人公が敵を倒していくことで視聴者が優越感を得ることが主軸にある小説やアニメを指すこともあります。

    先日映画化が報じられた『ソードアート・オンライン』(2012年アニメ化)や『魔法科高校の劣等生』(2014年アニメ化)などが、主人公の無双っぷりから俺TUEEE設定のアニメとして有名です。
    両方とも映画化するぐらいですので、俺TUEEE系の作品が非常に人気なことがうかがい知れます。

    主人公 “陸 水銀”(リク・スイギン)

    c_1.jpg

    ゲーム好きの高校生。ずば抜けた観察眼と洞察力を持ち、ことゲームに関しては達人の域。
    片思いをしている陸怜(リク・レイ)には7歳頃に出会っているが、7歳以前の記憶を何故だか封印されている。
    「盗掘ゲーム(グレイヴ・バスター)」のデバイスを開発した神陵科技の副総裁・陸遊七(リク・ユウキ)実の祖父。
    その祖父が暗殺されたことからこの物語は始まる。(リリース文より・太字は記者による)

    ゲームの腕前が達人級の主人公、過去の記憶を何故だか封印されている、その他諸々、俺TUEEE系キーワードのオンパレードじゃないですか……。
    特に“ずば抜けた観察眼と洞察力”の辺りに「TUEEE!!」と叫びたくならずにはおれません。

    ヒロイン “陸 怜”(リク・レイ)

    c_2.jpg

    成績優秀文武両道の完璧超人美少女。主人公水銀の祖父・陸遊七(リク・ユウキ)の養女。
    しかし、祖父が暗殺されたことで状況が一変する。
    実は、陸遊七の仲間である「墓守り」の末裔。(リリース文より・太字は記者による)

    ヒロインもなかなかのおいしい設定ばかりです。

    OK、もう十分。

    確信しました。

    中国で大人気のWebコミック『銀の墓守り』は、かなり重度の俺TUEEE作品です。

    そして、アニメ版『銀の墓守り』も、まごうことなき俺TUEEEアニメになるでしょう。

    2017年、中国発のニューヒーロー・水銀が『ソードアート・オンライン』のキリトさんや『魔法科高校の劣等生』の司波達也お兄様に勝るとも劣らない俺TUEEEっぷりを発揮してくれることを楽しみに待ちましょう。

    日本と中国の俺TUEEEの共通点?

    今回、『銀の墓守り』の設定と日本の俺TUEEEアニメを見比べていて分かったのは、日本にしろ中国にしろ、俺TUEEE作品にはWeb発の作品が多いということです。
    『ソードアート・オンライン』も『魔法科高校の劣等生』も実は元はWeb小説です。

    また、ゲームの世界に吸い込まれる作品が多い印象も受けました。今回あげた作品の中では『銀の墓守り』以外には『ソードアート・オンライン』がそれに該当しますが、他にも『オーバーロード』(Web小説版は2010年、2015年にアニメ化)もWeb発・ゲームの世界を舞台にした俺TUEEE系作品です。

    また、Web発に限らなければ、ライトノベル発の『ノーゲーム・ノーライフ』(2014年にアニメ化)や『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』(2013年にアニメ化)も、ゲームまたはゲームっぽい世界に吸い込まれた主人公による俺TUEEE系のアニメになります。
    この設定、2010年以降本当に多いですね。

    もしかしたら俺TUEEEの語源がオンラインゲームであることも関連しているのかもしれませんが、とにかく日中問わず、ネットやゲームの世界と俺TUEEEは相性がいいようです。
    俺TUEEEはネットやゲームの世界にあこがれる人々の欲求であり理想像なのかもしれませんね。

    アニメジャパンにて『銀の墓守り』PV公開!

    2016.03.25(fri)~27(sun)東京ビッグサイトで開催されるアニメジャパンでは、『銀の墓守り』PVを初公開!
    ブースでは作中のキャラであるツインスターと狂砂の女神・肖斯塔並(ショスティア)のコスプレイヤーが登場!
    さらに、高橋功一郎先生書き下ろし作品「アニメジャパン限定『銀の墓守り』特別版コミック」をプレゼント!(リリース文より)

    PVでいち早く水銀の雄姿を見られるチャンス! 特別版コミックももらえるとのことなので、俺TUEEE作品フリークの方は今月末のアニメジャパンに足を運んでみましょう!

    AnimeJapan 2016
    開催期間:2016年3月25日(金)~27日(日)
    場所:東京ビッグサイト
    詳細URL:https://www.anime-japan.jp/

    (c)TENCENT/絵梦株式会社
    ※画像は権利者に帰属します。
    ※キャラクターデザインは、PV用のものでデザイン変更となる場合がございます。

    ―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
    (執筆者: いしじまえいわ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

    RSSブログ情報:http://getnews.jp/archives/1431111
    チャンネル会員ならもっと楽しめる!
    • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
    • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
      • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
      • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
    ブログイメージ
    ゲーム実況ブロマガ「ゲキマガ」
    更新頻度: だいたい毎日
    最終更新日:
    チャンネル月額: ¥110 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。