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神保町と言えば”本とカレーの街”ですが、何気にカレー以外の食べ物も美味しい店が揃っています。

というわけで、ジワジワと神保町のグルメを世に広めつつある筆者ですが、今回は神保町でも筆者の大好きな『キッチンマミー』を紹介してみましょう。

神保町の母の味『キッチンマミー』

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50年近く営業している『キッチンマミー』は、まさに”神保町のお母さんの味”と呼べる料理を格安で提供し続けています。

いや、オカンの味と言ってもメニューは”揚げ物100%”という潔さで、お袋の味というよりはガッツリ系のパワーメニューで御座います。

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しかし!

ちょいちょい学生も多い街なので、1000円以下で美味しいフライ料理がガッツリ食べられるというのは、非常に魅力的かと存じます。

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また揚げ物だから中高年のサラリーマンに人気が無いのかといえば、むしろ人気があり過ぎてランチタイムはチョイチョイ並ぶ勢いで御座います。

神保町に愛されて40数年、まさに神保町の胃袋を支える名店のひとつと言っても過言ではないでしょう。

『Aセット』を所望する!

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豚ヒレカツ、海老フライ、ポテトコロッケ、メンチカツ、若鶏スティックフライ、メンチカツを基本に、季節の”牡蛎フライ”を組み合わせたメニュー構成の『キッチンマミー』で御座います。

ゆえに、多くのセットメニュー的な何かで構築されているので、ここはひとまず

「自分が一番好きな揚げ物&気になる揚げ物」

で決めるのが良いのではないでしょうか? と、なると”海老フライ”と洋食的に気になるメンチカツの組み合わせ、すなわち

『Aセット』(海老フライ2本 メンチカツ1枚 ライス味噌汁)

で決まりで御座います。季節限定である”牡蛎フライ”も気になるのですが、まあ記事的にはオーソドックスな方がベターなので、ここは『Aセット』で間違いないと思われます。

『キッチンマミー』の『Aセット』を食す!

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盛りが凄いと噂の『キッチンマミー』ですので、この日は3本撮りの一発目に予定を入れました。なのでコンディションは100%、朝も抜いているので戦闘力も100%と完璧な仕上がりで『キッチンマミー』に挑みます。

ちょいちょい並んで入店、カウンターに座るとドレッシング的な何かがボトルごと置いてあります。

「調味料をボトルごと出す店は名店である!」

という説がありますが、このような些細な部分も含めての飲食店ですので、これは期待が高まりますね。

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「ほほう……これは噂通りの盛りっぷりではなかろうか?」

誰もが満足出来るボリュームとカロリーが大きな皿に積まれています。お客さんの女子率がゼロ%、完全にメンズの世界になっているのも納得で御座います。

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特にインパクトがあるのが、開かれた海老フライの大きさでしょうか?

若干、海老フライと言うと”偽装食品”と呼べるレベルの、インチキ海老フライが脳裏を過ぎります。衣ばかり大きくて、実は先端まで海老は入っていないんじゃないのか?

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「安心して下さい。ちゃんと入ってますよ!」

すでに食べちゃったので写真じゃ分かりませんが、この『キッチンマミー』の料理に嘘はありません。

海老フライが開いてあるので、通常の海老フライよりも衣の面積が大きく、サクサク感は1.25倍増しで御座います(当社比).

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さらに付属のタルタルソースと言うか、ちょっと酸っぱいドレッシング的なソースが、海老の甘さを引き立てつつ、油を中和してくれます。

ちなみに『キッチンマミー』の料理、すなわち揚げ物は油のキレが良いので、見た目ほど重くはありません。

嘘です。

見た目通りのカロリーですが、揚げ物としては非常にレベルが高く油臭さは皆無です。なので、このボリュームでもサクっと食べる事が出来ます。

海老フライ2本は圧巻である!

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結構な大きさの海老フライなので、2本でも十分なボリュームがあります。通常であれば、このライスの量に対して”海老フライ2本&メンチカツ”では足りない予感ですが、写真の通りの大きさなのでライスを持て余す事はありません。

ちなみにライスもこんな感じの盛りっぷりで御座います。

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一本目の海老フライは酸っぱい系のソースで食べたので、二本目は”とんかつソース”で頂きます。ソースの濃度を考えると”中濃ソース”かと思われますが、これまた海老フライに合いますね。

いや、海老フライなどの魚介系であれば”醤油”と言う選択肢もあるのですが、まずはソースを試してみた筆者です。

メンチカツも旨し!

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ポテトコロッケも気になるお年頃ですが、やはり洋食的なジャンルで捉えた場合はメンチカツの存在は無視出来ません。

この『キッチンマミー』のメンチカツは薄めでフワっとした食感で御座います。これは豚挽肉と多めの玉葱で、あまり練らずにまとめたメンチカツかと思われます。

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メンチカツもハンバーグと同じで、店によって作り方が違うので個性が出やすいメニューですね。食べ歩きが好きな人はメンチカツをチェックすると面白いと思います。

山盛りキャベツにハムが乗る

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揚げ物系に千切りキャベツはスタンダードですが、そこにハムが加わる事で『キッチンマミー』のアイデンティティーが表現されています。

このハムが『キッチンマミー』の優しさであると筆者は捉えました。

山盛りの揚げ物があるので、ハムが無くてもキャベツは食べられる予感ですが、このハムがあるとより一層美味しくキャベツを食べる事が出来るのは間違いありません。この様な

「ハムという名の小さな良心」

はチェーン店であれば”コストダウン”の名目で真っ先に削除されてしまうわけでして、やはり本当に美味しい料理は個人店に限ると思う筆者です。

企業、それも株式を上場していれば株主は絶対であり、売り上げが伸びなければ社長もすぐに替えられてしまいます。

ゆえに企業の方針としては”安心安全”だのと色々謳ってはいますが、最終的には”売り上げ=利益”を追い求めるだけの集団である事は間違いありません。いくら美味しい料理を提供しても赤字であれば、より経費を削減して利益を出す社長に替えられてしまいますからね。

無論、社長や社員の人達も”本当に美味しい料理を作りたい”とは思っているかもしれませんが、残念ながら株主が求めるのは美味しい料理ではなく、あくまでも企業の利益、つまり自分の懐に入る金だけです。

まあ、ここら辺は社会のシステム的に考えて、資本主義社会である以上は仕方がない事かもしれませんけどね。

そんな時代に負けずに、長く続けている個人の飲食店の方達には、本当に頭が下がる思いの筆者です。

『キッチンマミー』 総評

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筆者は基本的に料理や店に関しては星とか点は付けません。

初見の店に一回訪れただけでは、その店や料理の全てを把握する事は出来ないと思うし、自分の味覚が絶対正義であるとは考えていないからです。

無論、分かりやすい指標として星や点を付けているだけなので、それを大袈裟に捉える必要はないのですが、その評価を見て一喜一憂する人もいる事を忘れてはならないでしょう。

ちなみに筆者もちょいちょいディスりますが、それはあくまでも事実(その店で経験した事)を踏まえた筆者の主観であり、文章という曖昧な表現で表しています。

つまり、その文章を読んでどう感じるかは、読む側に委ねられているのです。

「いや、そんな事はないだろう」

と思う人も居れば、激しく同意する人も居ると思われ、そこら辺の曖昧さを微妙に残すところに記事としての意味があると考えます。

と、まるで『キッチンマミー』に関係ない話が続くと見せて、実は関係あるのであえて言おう!

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「キッチンマミーの料理は100点!!!」

星や点を付けないと言ったな?

あれは嘘だ。

正直、あまりに美味しい場合は5つ星とか100点とか出しても良いと思う筆者で御座います。

海老フライの美味しさとボリューム、揚げ物全般のスキルの高さ、ライスの盛りっぷりを考えて、フライ料理を神保町で食べるなら『キッチンマミー』で決まりと言っても過言ではないでしょう。

いや、確かに揚げ物系で言えば『いもや』もあるので、どちらがナンバーワンかを決めるのは難しいのですが、筆者はボリューム重視なので、ココは『キッチンマミー』を推したいですね。

それでは、是非みなさんも神保町にお越しの際には、いや……。

むしろ『キッチンマミー』で食べる為に神保町まで来いと言えるレベルにあるので、是非とも時間を作って『キッチンマミー』に食べに来て下さい。

『キッチンマミー』

住所:東京都千代田区神田神保町2-28 加瀬ビル1F

営業時間 11:30~14:30 
定休日:日曜祝日

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(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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