「100メガショーック! ネオジオ!」のキャッチフレーズでおなじみだったSNK(現SNKプレイモア)の人気ハード『NEOGEO(ネオジオ)』をご存じだろうか。ゲームセンターのゲームを家庭でそのまま遊べるというのがコンセプトで発売されたゲーム機。大きな筐体に大きなロムカートリッジ。300メガビット以上という当時では大容量のゲーム容量にユーザーは釘付けになった。

そんな『NEOGEO』がSNKプレイモアの公式ライセンスを受け、『NEOGEO X』(アジア英語版)として復刻したのである。『NEOGEO X』は当初12月6日の発売だったが、国内では延期され12月28日となった。正式名称は『NEOGEO X GOLD ENTERTAINMENT SYSTEM』。

同梱内容は『NEOGEO X』という携帯型本体端末、そして『NEOGEO X ステーション』というネオジオ本体のような物、さらにアーケードの雰囲気を味わうための『NEOGEO X アーケードスティック』が1つ付いている。大まかなセットはこれらとなっているが、細々とした物としてはACアダプターやHDMIケーブル、ステレオAVケーブル、マニュアル、初回特典カードなどが同梱されている。


『NEOGEO X』 …… 携帯ゲーム機端末。HDMI、AV出力可能。
『NEOGEO X ステーション』 …… ネオジオ本体を模した筐体。『NEOGEO X』をドッキングさせる。
『NEOGEO X アーケードスティック』 …… ネオジオのスティック。USB接続。





『NEOGEO X』は単体で遊ぶことができバッテリー稼働式。フル充電された状態で3、4時間遊ぶことが可能。既に本体の中に20タイトルが入っている。今後はNEOGEO X ゲームカード経由でゲームが追加されていくそうだ。電源を入れると『NEOGEO』が起動しメニュー画面が起動する。そこでゲームを選択し好きなゲームを遊ぶことが可能。

映像信号規格はNTCSとPALを選ぶことができる。また画面比率は引き延ばされた状態と、従来の比率を選択可能。

『NEOGEO X』のスティック部分は『ネオジオポケット』に似たような感触で、方向を入力すると「カチャカチャ」と音がする。ボタンは前面にABCDボタンの4つだが、上部にR1、R2、L1、L2が付いている。これで画面比率を変更したりするようだ。

●早速ドッキングしてみよう
この『NEOGEO X』を『NEOGEO X ステーション』とくっつけることができるのだ。そうすることにより『NEOGEO X』を充電しながら、テレビに出力し『NEOGEO X アーケードスティック』で遊ぶことができる。上部にロムカートリッジを入れる場所があるが、実はここはダミー。本体前面にフタを開ける場所があるので、そこからパカっと開けよう。すると中に『NEOGEO X』を置く場所があるので、HDMIをうまいこと差し込んで完了。ちなみに差し込む際は『NEOGEO X』の電源をオフにしておこう。

あとは『NEOGEO X ステーション』をACアダプターでつなぎHDMIかステレオAVケーブルでテレビに出力すれば良い。電源を入れれば同様にネオジオが開始される。このときはUSBで接続された『NEOGEO X アーケードスティック』で操作しよう。ちなみに二人で遊びたいときは、『NEOGEO X アーケードスティック』をもう1つ購入する必要がある。こちらは1000台限定で5250円となっている。

これで当時のネオジオの雰囲気はバッチリである。ネオジオ慣れしている人なら、『NEOGEO X』で遊ぶよりも『NEOGEO X ステーション』で遊んだ方が良いだろう。さすがに今のフルHD映像テレビで遊ぶと粗が目立つ。当時の解像度のまま出力されHD出力はされないのでご注意。テレビが大きければ大きいほどこの粗は目立つだろう。





●もう1つのテレビ出力放送
ちなみにテレビ出力方法はわざわざ『NEOGEO X ステーション』を介さなくても『NEOGEO X』単体からも可能。当然ながら『NEOGEO X』にHDMI出力やAV OUTがが付いているので、そこに差し込めばテレビに映し出して遊ぶことができる。気軽に遊びたいとき、『NEOGEO X』に慣れた人はこちらの方がオススメかもしれない。

また『NEOGEO X』の充電方法は、『NEOGEO X ステーション』にドッキングさせて行う。



●これだけセットで1万9900円! しかも限定生産
この『NEOGEO X』はこれだけセットとなってしかもソフト20本付き、それで1万9900円という2万円を切る価格。携帯ゲームとしても据え置きゲーム機としても遊べる贅沢なゲームである。当時のネオジオファンはたまらない商品だろう。なお今回のセットをもって『NEOGEO X GOLD SYSTEM』は当面の間は生産終了となってしまう。次回の製造も全く未定で日本での再販売するかも定かではない。なおこの『NEOGEO X』はゲームの表記が全て英語になっているが、格闘ゲームやアクションゲームが大半なので困ることはないだろう。

●少し改善気になった個所
恒例のだめ出しのコーナーである。1万9900円と安いが多少気になった個所もあったのでここで書いておきたい。まず『NEOGEO X』本体上部にあるLRボタンが非常に押しづらい。そんなに頻繁に押すボタンではないのでゲームに支障はないのだが、堅すぎである。

しかし、ネオジオフリークなら買って損はないファンアイテムであろう。先ほども書いたとおり、限定生産で、次回の国内販売が未定となっているので手に入る内に買って置いた方がいいだろう。それにしてもネオジオが2万円以下で購入できる日が来るなんて……。

昔なんかネオジオ持ってたらクラスの人気者だったのになあ。











※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。

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