アニソン・ゲーソンとクラブミュージックの双方を織り交ぜて多彩なDJ・歌手が出演する超都市型音楽フェス『Re:animation』(リアニメーション)。2015年11月1日にサンプラザ中野前・中野区役所前で開催された『Re:animation 8』では3400人を超える動員を記録し、分島花音や木村弓が出演するなど、DJイベント史に確かな一ページを刻むことに成功しました。
次回情報が待ち望まれていた『リアニ』ですが、『リアニメーション9|歌舞伎町でアニメ×ダンスミュージックの無料“夏フェス”!』と題し、2016年7月1日の開催に向けてクラウドファンディングサービス『CAMPFIRE』でイベント開催資金を集めることを発表。目標金額350万円に対して、2016年3月31日朝の段階で既に120万円を超える出資を集めています。
クラウドファンディングは2016年4月28日まで実施。支援者向けに、優先入場パスや各種オリジナルグッズのほか、『リアニ』名物になった感のある”推しのぼり”やVIPシート利用権、地方からの参加者向けの宿泊付きのコースが用意されています。また、歌舞伎町の街路灯6本を2週間ジャックする権利を含む300万円の支援コースもあり、これが売れるのかどうかにも注目が集まります。
発表された第一弾出演者としては、デトロイトで一世を風靡した伝説的レーベル『Transmat』復活後初アーティストとして『MULTIVERSE』を発表したHiroshiWatanabe a.k.a.KAITO、『月刊少女野崎くん』『艦隊これくしょん-艦これ-』などのテーマソングを担当するなど幅広い活躍を見せているヒゲドライバー、元宝塚男役でクラウドファンディングで2枚のCDをリリースしている彩羽真矢などが決定。アニメ・ゲームといったオタクカルチャーとクラブサウンドの橋渡しを続けてきた『リアニ』らしいラインナップといえるでしょう。
2010年12月に歌舞伎町初の野外DJイベントとして開催された『リアニ』。その模様は『Ustream』で生中継され、音楽ファンに衝撃を与えました。その後の第三回では大雨が降る中で屋外ステージも敢行。第四回では『THE IDOLM@STER』の若林直美(秋月律子役)、平田宏美(菊地真役)、長谷川明子(星井美希役)の3名の声優によるライブが行われたほか、兄弟リミキサーユニットThe LASTTRAKと歌手・高田梢枝が登場し、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のエンディング曲「秘密基地」をフロア全体で合唱するなど、数々の伝説を残しています。
雨にも負けず!アニソン&ダンスミュージックで新宿が揺れた『Re_animation Vol.3』
http://getnews.jp/archives/205859 [リンク]
『アイマス』『エウレカ』を大合唱!!アニソン&クラブサウンドが秋空に響いた『Re_animation4』
http://getnews.jp/archives/263186 [リンク]
その後、街の再開発に伴い旧コマ劇場前広場が閉鎖され、拠点を中野に移して開催を続けることになった『リアニ』ですが、アニソン・ゲーソンに特化した『Re_animation5.5』を実施するなど、歌舞伎町との縁は切れずに続いていました。そして、今回中野で積み上げたノウハウを引っさげての「帰還」となります。
再開発を完了させた歌舞伎町では、新宿東宝ビルの『ゴジラ』をはじめとして、国内外からの観光客であふれる街になっています。そんな中で多大なインパクトを残した『リアニ』が再び開催される意味は小さなものではありません。外国人観光客が行き交う場所で、アニソンやテクノが鳴り響くことで何が起こるのか。目標達成後のストレッチゴールとして、400万円達成時に案内チラシを英語・韓国語・中国語・台湾語」の4か国語対応とするなど、『リアニ』側でも十分に意識していることがうかがえます。
また、500万円達成時にはヘッドフォンで楽しむサイレントPAシステムを導入し、屋外会場にサイレントDJによる第3のフロアとしてを展開するという、平沢進の『Hirasawa Energy Works』の再来を思わせる野心的な試みにもチャレンジ。最新のテクノロジーを織り交ぜたイベントとして、新たなイベントの形を示すことができるのか、期待が高まるところです。
リアニメーション9 歌舞伎町でアニメ×ダンスミュージックの無料“夏フェス”!(CAMPFIRE)
https://camp-fire.jp/projects/view/5228 [リンク]
Re:animation | リアニメーション
http://reanimation.jp/ [リンク]