ついついおやつにチョコレートに手が伸びてしまう人も多いはず。ダイエットや美容にはあまり良くないような気がしますが、最近の研究ではチョコレートには意外な健康効果が含まれていることも分かってきました。
そもそもチョコレートと言っても、ダークチョコレートやミルクチョコレートなど種類も様々で、ひと括りでは語れなさそう。そこで、チョコレートの気になることについてまとめてみました。
ダークチョコレートはミルクチョコレートよりヘルシー??
カカオの苦味を残したダークチョコレートのほうが、ミルクチョコレートよりヘルシーなイメージがありますが、実際のところどうでしょうか。専門家によると、大切なのはむしろチョコレートの加工方法だといいます。
チョコレートを作る過程には、カカオに含まれる自然の苦味成分を減少させる工程があります。その方法としては、発酵、アルカリ化、ロースト製法などがありますが、こうした工程のなかで健康効果の高いフラバノール(抗酸化物質)が大きく減ってしまうこともあるのです。また、チョコレートの色をより濃くしてしまう作用もあるため、たんに色が“ダーク”だから、フラバノールが豊富とも言えません。
本来であれば、フラバノールの含有レベルがパッケージに表記されているのが望ましいのですが、表示されていない場合はカカオ含有率の高いダークチョコレートを選んだほうがベターといえます。
チョコレートの気になる脂肪分は??
チョコレートで気をつけたいのが、飽和脂肪分です。チョコレートのタイプ別に、どれほどの飽和脂肪分が含まれているかまとめると以下のとおりになります。
飽和脂肪分(1日当たりの推奨摂取量に対する割合)
ダークチョコレート(30gあたり) 5.1g(32%)
ミルクチョコレート(30gあたり) 5.6g(35%)
ホワイトチョコレート(30gあたり) 6.5g(40.5%)
飽和脂肪はチョコレート以外からも摂取していることを考えると、やはり食べすぎは禁物。パッケージを開けてそのまま食べると、ついつい止まらなくなってしまうので、少量をお皿にのせてひとつひとつ味わって食べるようにしましょう。
チョコレートの健康効果は??
チョコレートの健康効果としては、血圧低下、脳卒中予防、視力改善など様々なメリットがあります。その大きな原因は抗酸化物質であるフラバノールが血行を促進する働きがあるからだと考えられています。
また、ストレスや精神的な落ち込みから、気分を明るくしてくれる“ムードアップフード”としても科学的な効果が認められるようになってきました。
あくまで適量を守って食べ続ければ、チョコレートを食べるメリットもいろいろ。上手に食べて“おいしい”関係をチョコレートと保ちたいものです
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