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年末のドタバタが過ぎればお正月休み!特に今年は9連休という職場も多く、のんびりできている方も多いのでは?時間の取れる時にこそじっくり集中して読みたい本をまとめました。

「風が強く吹いている」三浦しをん

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箱根駅伝が好きで、お正月はテレビに釘付けです。襷にかける各校の思いに胸がいっぱいになります。
「風が強く吹いている」はそんな箱根駅伝をめざす大学生たちのストーリー。素人集団がたった10人で箱根駅伝を目指すという「ありえないのでは?」という設定もなんのその、主人公・走をはじめとする竹青荘の面々に引き込まれ、一気読み必至です。箱根駅伝の各区間を、登場人物のいろいろな思いを載せて、実況中継さながらに描写していくさまは圧巻です。


「ナミヤ雑貨店の奇蹟」東野圭吾

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東野圭吾の最新刊です。
「ナミヤ雑貨店」は郊外の寂れた住宅地に残された古びた雑貨店。窃盗を犯したと思われる若者3人が廃業した「ナミヤ雑貨店」に潜り込み一夜を明かすところから話は始まります。なぜか過去から相談の手紙を受け取る3人組。最初はいい加減な回答を書くものの、相談者の意外な反応に引きこまれ、しだいに本気になっていき、そして…。過去、現在と悩みを抱えた人たちが絡まり、繋がり、物語は展開します。過去と現在が繋がったとき、明らかになる真相とは?
タイムスリップなんて、仕掛けがハデなだけと思うのはもったいない!時空を越えるからこそ描けた感動が味わえます。


「マンガ食堂」梅本ゆう子

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漫画に登場する料理を「これ、美味しそうだな…」「どうやって作るんだろう?」と感じた事のある方におススメしたい本です。『孤独のグルメ』の「いわしと大根のカレーライス」、『3月のライオン』の「ふくふくダルマ」など、マンガに出てくる魅惑の品々を徹底再現。温度や匂いが伝わってくるわけではないのに、なぜかおいしそうに見える、マンガのなかに登場する料理(=マンガ飯)の数々。筆者の料理へのこだわりも垣間見ることができます。憧れのマンガ飯を再現してみては?


「ラッシュライフ」伊坂幸太郎

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若い女性画家、泥棒を生業とする男。父親を自殺で失い神に憧れる青年、不倫相手との再婚を企むカウンセラー、職を失い途方に暮れる男…。これらのエピソードが絡み合うストーリー自体も面白いですが、エッシャーの騙し絵のような堂々巡りかと惑わせる構成が見事。手品を見ているようです。
違った主人公、違った目線からの物語がどんどん繋がっていき、中盤からはページを繰る手が止まらなくなるはず。物語の色々なピースが最後に1つに組み合わさったときの快感はこま切れに読んでいては味わえないかも?時間をしっかりとってメモ片手に読み進めるのをおススメします。


「野良女」宮木あや子

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SATC好きならハマるはず!男子禁制、アラサー女子たちの本音が身も蓋もない本音が飛び交うモノローグ式の連作集です。
一編ごとに主人公が変わるなか、「男性に求めること」が各章の主人公ごとに違っていて、自分はどのタイプ?なんて思いながら読むとさらに楽しさ倍増です。こんな女子いるいる…と作者の観察眼に舌を巻くかも。「やっすいワイン」をお供に笑いながら一気に読破したら、「明日からも頑張ろう!」と思えるはず。

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