もももさん のコメント
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ずっとずっと『ひろぐ』を書きたかったのだが どうしてもそれができなかった! 理由は実父「ごんぼちゃん」が死んでしまったからだ! 2017年4月28日の『ひろぐ』記事 『緊急帰郷!ごんぼちゃん危篤の巻!』 でお伝えしたまま 約8ヶ月入院したごんぼちゃんは 昨年12月3日にこの世を去った! 大阪で死の知らせを聞いた私は なんだか少しだけ喜んだ! 息子である私に間違いなく遺伝した ”猛烈な好奇心”と 異常とも思えるほどの”強い冒険心”を持ったごんぼちゃんだ! 病院のベッドに8ヶ月横たわり続ける事は 病状以上の苦痛だったに違いない! なので義姉からの電話で知らせを聞いた時 私は 「そう・・・。」 とだけつぶやいて そっと微笑んだ! 死ななければ見られない世界に飛び込んだごんぼちゃんが そこいら中を走り回って 何かや誰かを見つけては 「これは何をする物なの?」 「これは醤油で食べるの?ケチャップで食べるの?」 「あんたは何で死んだの?」 と山形弁で問いかけては 周囲を困らせている姿しか 私の頭の中には思い浮かばなかったのだ! なので義姉には 「よかったね!」 と言わない努力をして 微笑みながら電話を切ったのであった! 私の新マネージャー通称「Brave(ブレイブ)」が ごんぼちゃんの死を社内や仕事関係者に伝える際 香典やお花をどうするかと尋ねてくれた! 芸能人の身内で不幸があれば多くの場合 そうしたしきたりをあらかじめお断りします との言葉を添えるものだ! しかしながら私はBraveにこう返信した! 「お花だけは大歓迎しますとお伝え下さいな!」 その目的はただひとつ! 退屈が何よりも嫌いなごんぼちゃんが死んだのだから とびきり面白い葬儀にしたかったのだ! 山形の町外れで行われた とあるちっぽけな老人の葬儀に 芸能界からとんでもない数のお花が届いた! その数は100に近いものだった! 参列してくれた全ての人達が仰天した! 母親が集めた貴重な記念コインを 山形県外に遊びに行くたびにファイルで持ち出し 遊ぶ金欲しさに少しずつ売り歩いていた小男が 「西川きよし」師匠と いかなるつながりを持っていたと言うのか? 散歩中に猛烈な便意をもよおし 家まで我慢できず 道端にあったゴミ収集用の鉄柵小屋に入って 大を全て出し切ったという田舎老人が 「富田靖子」や「TEAM NACS」と いかにしてつながりを持っていたのか? そうした献花を見上げて困惑する大勢の顔こそが ごんぼちゃんの大好物だ! 遺影に使用した写真は 2016年11月29日の『ひろぐ』記事 『山形をひろぐ2016〜蔵王で兄を知る』 の中で記した 兄「よっと」のために用意した車椅子を乗り回し 「おもしゃいおもしゃい!」 と笑う顔だった! もしもごんぼちゃんが葬儀にいれば みんなの困惑顔を眺めて 間違いなくその表情で笑っていたであろう そんな遺影となった! おかげで葬儀は なんだかとっても愉快なものになった! 私はごんぼちゃんが死んだ事を まだ一度も泣いていない! 今も病院のベッドにいると思うと ものすごくつらくなるが 死んでしまった事を想うと 今も冒険しているごんぼちゃんしか頭に浮かばない! なので涙が出ない! 出るのは笑顔だ! 『ひろぐ』ではこれまで 何度も何度もごんぼちゃんが登場した! そのせいでごんぼちゃんが私の舞台を観に来ると 客席やロビーで 「ごんぼちゃん!」 と声をかけられる事も多かったらしく 本人はとてもうれしそうにその事を私に話した! どうやら『ひろぐ』読者には 「ごんぼちゃんファン」が大勢いてくれたようだ! そんな皆さんに息子から心より感謝を伝えたい! 本当にありがとう! そして今まで彼の死を伝えなかった事を これまた心からお詫びします! ごめんなさい! ごんぼちゃんはこことは別の世界で いっぱい冒険をしています! だから皆さんもいっぱい微笑んでやって下さいな! あれ? 今・・・ はじめて・・・ 私の目から涙が出てきましたよ・・・。 これでまた私は『ひろぐ』を書き続けられますね! コメントをオープンしておきます! メッセージがあればどうぞ!
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