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ルーキーズニコ生セッション
GM藤澤のシナリオメモ公開!!!
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ニコ生で生放送の公開セッションをしているルーキーズ(『魔剣の島の駆けだし英雄』)続編。
放送も3回と回数を重ねてきて、ぼちぼちPCたちがおっかけているキャンペーンの謎も解けてきました。
……というわけで、ここで第1〜3回のシナリオを振り返り、GMが何をもくろみ、何を考えてシナリオを作っていたかを、実際のセッションで使ったメモと合わせて公開&解説しちゃいます!
GMがシナリオを公開するのって……本当に勇気がいる行為なのですが(その理由は、この後の解説を読んでいただけるとわかるかと!)、ここは腹をくくって赤裸々に大公開してしまいますので、ぜひ皆さんのシナリオ作りにお役立ていただけると嬉しいです!
ただ、本当に役立つものになるかどうかはわかりませんけれども!
ちなみに、公開するのはあくまでGM藤澤のやり方でつくられた、GM藤澤のシナリオです。シナリオの作り方は千差万別、人それぞれですので、このやり方が必ずしも正しいわけではありません。ですので、広い心で「ああ、こういう方法もあるのか〜」と眺めてください。よろしくお願いいたします。
※掲載しているシナリオでは、セッション第1〜3話までの情報が公開されています。ネタバレが多く含まれますので、1〜3話までのセッションを視聴してから見てください。
文責:藤澤さなえ
■第1話シナリオメモについて
▼1枚目
第1話のメモは、ニコ生セッション始める前の打ち合わせで「のちのちシナリオの公開もするかもね?」という話が出ていたので、気をつかってキレイに書いています。……そう、これでもキレイに書いているのです。
メモは黒いペンで書いて、ところどころに「重要な情報だぞ」マークとして色ペンを使っています。あと、セッション前や途中で、予定や設定が変わった部分にも、色ペンで修正が入っています。右上の太い赤ペンで修正しているのなんかが、そうですね。実は、セッション開始前までは、リプレイ終了後3ヶ月の時間軸で遊ぶつもりだったのです(笑)。
さて、ここには書いていませんが、今回のキャンペーンは「レルドがもらうはずだったドラゴンが盗まれてしまう」というネタで遊ぶ、ということは決まっていました。となれば、第1話は、ドラゴンが盗まれてしまった、どうしよう!→追っかけると、その犯人がチラッとわかる→本格捜査開始へ!
……という内容だろうと考え、そのために必要な情報をアレコレ書き出しているかんじです。
わたしの場合、まず書き出すのは、今回のセッションでしたいこと。そして、セッションで持って行きたい流れです。ピンクの丸で囲った①の部分がそれですね。書き出してみると簡単ですが、シナリオの骨子なんていつもこんなものです。
あとは、PCやNPCの現状をずらずらと書き出しています。……これも、シナリオメモ公開するかもということがあったから細々と書いていますが、いつもはこんなに書きません……。左下の「カリーン、相変わ」くらいのもんです。ちなみにこれは「カリーンは、相変わらずの調子で過ごしている」の略です。
▼2枚目
続いて、今回のキャンペーンの重要NPCの設定も書き出しています。
実は、セッションではあまり語られなかったドラゴンの設定も、いろいろあったんですよ。こういうものは、そのままお蔵入り……あるいは、何回かあとでのセッションで使うネタにするものですが、今回はせっかくなので公開しちゃいます。……でもまだ使えそうなネタだけは、モザイクかけさせていただきました。まだ内緒だ!
顔に傷の設定は、「どうやってドラゴンを売ってもらえたの?」ときかれた場合に答えられるように考えていました。……が、特に質問されなかったし、セッションでも描写しなかったので、今となっては完全に死に設定です。
あと、『ルールブックⅢ改訂版』ができたばかりだったので、新アイテムの効果を忘れないようにメモしてますね。藤澤はよくデータを間違えて覚えてしまうので、こういうの大事。
ちなみに、ここには書いていませんが、剣精コキノがなぜドラゴンを盗んだかも決まっていました(キャンペーンの大筋の設定は、キャンペーンアイデアメモの方にいろいろ書いてあるのです)。ここではどんなキャラにするかをメインにメモしています。
NPCの設定を考える端で、シナリオのメインである事件がどんな風に起こったものにするかを考えます。この時に「上下巻の時は、島の東側ばかり使ってたから、今回は西側で遊ぼうかな〜」「でもウルスの西って海だよね〜」「じゃあドラゴンを輸送している船の上で盗まれたことにするか〜」「となると、犯人と顔合わせするのは、ウルス近くの小さな島だな〜」なんてことが決まっていき、改めて今回のシナリオの流れを書き出しています(ピンクの囲い②部分)。
▼3枚目
「今回の冒険の舞台は島だ!」というのが決まったので、あとはその島への行き方や、そこでの冒険を考えれば、もうシナリオはできたも同然!
まずは冒険を依頼し、報酬を渡してくれる人を考えます。今回はドラゴンを発注した人として、もちろんマルセラが依頼人です。どういう状況で「ドラゴンが盗まれた」という事件が舞い込むのが面白いかな〜?と妄想しながらメモメモ。
ちなみにシナリオを考えている時点では、報酬を冒険に出る前に提示するか、冒険から帰った後に「お疲れ様、今後もよろしく」と突然報酬を渡すかたちにするか、決めかねていました。そういう細かいところはセッションの流れに任せてしまおう……とする、適当な藤澤です。すみません(こういうところを公開するの、ホント恥ずかしい……!)
で、最後に冒険の内容を考え、書き出します。セッションは大体3時間で終わらせないと〜と考えていたので、内容はあっさりしたものです。……結果的には、とても時間を余らせてしまったのですが(苦笑)。
ルートは大きく2つで、右回りならセイレーンと遭遇するルート。左回りなら、ゴブリンたちの集落を発見するルート、と考えていました。ビッグアーチャーは、時間の調整用に。
ちなみに、わたしとしては「PCたちはセイレーンと戦いたくないだろうから、左回りのルートを行くだろう」と考えていて、そっちのほうがいろいろネタを仕込んでいました。ゴブリンたちは突然島に現れたリザードマンから逃げていて、集落にはいない。で、集落の真ん中に吊るされている警鐘を鳴らすと、リザードマンたちが現れて襲いかかってくる〜!
みたいなことを考えていました。
ここでのポイントは、GMがリザードマン(沼地に生息)とギルマン(海に生息)を間違えてシナリオを作っている点です(!)。実際のセッションでこっちのルートを行かれ、間違いに気づかないままリザードマンを出してたらどうしてたんでしょうね……。あはは。
あとは、第2回への引きを考えて、シナリオは完成。
何を言ったら、PCたちの気を引けるかを考え、台詞をメモしておきました(ピンクの囲い③部分)。
以上になります。
いかがでしたでしょうか? これが藤澤のシナリオです。
ちなみに、そのシナリオを実際にプレイした動画は↓コチラ↓
コメント
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いいですね、適当さの塩梅の参考になります(笑)
やっぱりストーリーを考えるのではなく状況設定を考えるという姿勢がいいのでしょうね
とは言ってもPCたちがあらぬ行動を続けてしまうとキャンペーンとしては話がそれて...というところがいつも難しいところ。
今後も楽しみにしています!
人それぞれ違いますが、こういうのもあるのだという1つの参考になりました。今後もニコ生セッション、楽しみにしています!
自分も現在は初のGMに向けてシナリオ作成中…
こう見ると、自分は少しがちがちにシナリオを作りすぎかな?と感じたり。
セッション成功させたーい!!!(笑)
毎回楽しみにしていますので、これからもがんばってください!!