真言密教の修験者で占い師の法演です。
今日、鑑定をしていて自分で「こういうことか!」と思ったのだけど。
占い師ってこの先何年分もの運勢を見ていて、この人はここからこういう風に上昇して行って、いまは苦労するけれど、でもたった1年頑張ったら、もうすっごい幸せになるみたいなことが見えて話してる。
分かりやすく言うと、わたしは漫画で原作をすでに読んでからドラマを追いかけてる状態。
でも相談者さまはドラマしか知らない主人公。
ドラマが全10話だったら、何でもない回もあれば、悲劇のクライマックス回もある。そして最後には待ちに待ったハッピーエンド。
わたしは原作を知ってる。
でも相談者さまは原作を知らない。
戦場でナイフ1本で取り残されて絶望してるみたいなシーンになって、占い師のところにお越しになる。
わたしはこのあと奇跡的に味方の軍隊がやってきてケガの治療もしてもらって、味方の軍の中には出身地が同じ幼馴染がいて、その人とバディを組んで敵をどんどん倒していって、戦いが終わって国に帰ってハッピーエンドになることを命式表を見てるから知ってる。
でも相談者さまは、食料もわずかで雨が降って来て、天をあおいで絶望にうちひしがれる。
そんな状態で、もう「終わりだ」と思ってるシーンにいる。
まだこれからやってくる楽しい展開を知らない。
しんどいのは分かるの。
だって言うなれば、胃が痛いとか歯が痛いとか頭痛がするとか、そういう状況だものね。
痛いしつらいし、これを1年も耐えるなんて、わたしだってイヤだ。
歯が痛いのを1年も耐えられない。
歯医者さんに行きたい。
そう思って占い師のところに来てくださるのに。
わたしはこのあと10年がパラダイスだから、この1年だけ頑張ってとしか言えない。
その場しのぎの痛み止め的な鑑定をするくらいしか、占い師にはできなくて。
ふがいなくて切なくてもどかしい。
次の大恋愛が来る前の序章なんだよなぁとか思いつつ、でもいまの恋はそれはそれで人生の一部になるから応援するしかないし、その恋を一所懸命にするから次の素敵な恋がやってくるという流れもある。
なので何も邪魔ができない、と思うことがあるの。
占い師と相談者さまって、こういう関係性なんだなって思ったの。
だいじょぶよ。
原作はいつでもハッピーエンドだからね。
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コメント
コメントを書く相談者は今しか見えないから「辛い」しか思えなくなる、結果がわかってたら頑張れるんだけどわからないから辛い。
今まで鑑定していただいて、鑑定者さんが相談者に言えないこと、今はこれだけしかできないないことがあるということがわかってきたよ。言えないもどかしさをかかえてくださっているって有り難いです。
ありがとうございます🥰
絶望の中にいる人って、その状態が一生続くかに思えるているんですよね。
だから、終わりがあること。1年で終わるんだよって教えてもらえるだけでも違う。
それだけでも光が見いだせたり、トンネルの出口がちゃんとあるってわかれば うつむいてた顔を少し上げて前を向ける一歩になるのだと思う。
すごいお仕事ですね。
>>1
結果が分かっていて、それを伝えてもツライときって信じきれないですよね。占いって何なんだろうって思うこともあるのですが、それでも希望の糸が見えて、少しでも救いになれるのなら続けたいなぉと思ったりします。
>>2
占いは一瞬、顔を上げてもらえるための手段のように思うことがあります。その一瞬だけ顔を上げてもらって、そのすきにもっと現実的に力のある病院だったり、恋人だったりがその人をぐいっと救い上げてくれたらなぁって思ったり。占いだけでは何もできないけれど、円陣を組んで誰かのためになる1部になっていたら嬉しいなって思います。