ジャーナリストの乙武洋匡氏は2013年1月16日、ニコニコ動画で生放送された番組「ホリエモンの満漢全席」に出演し、障害者の一部が傷つく原因は「障害を持つことに、社会が特別な意味を持たせようすることである」と考えを語った。
番組は、“ダルマの目入れに視覚障害者団体がクレームを入れた”という記事を乙武氏が目にしたことを発端に、日本における障害を持った人たちの立ち位置はどこにあるべきか、という議論に発展。脳科学者の茂木健一郎氏は、『トークン・ブラック(人種差別を回避することを目的にコマーシャルなどで必ず黒人を出すこと)』から始まって、いまでは黒人の役者があたり前になったように、最初は『トークン・障害者』からでもいいからとにかくメディアに出していくこと、という持論を展開。それの意見に同意した乙武氏は
「いつの日か、特別な主役ではなくエキストラで、障害者が当たり前のように風景として街なかのシーンに登場する。そんなドラマや映画が成り立つ国になったらいいな、と思う」
とコメント。“かわいそう”というだけではなく、障害者も人間として良い部分と悪い部分を持つことを多面的に知ってもらうことが、社会にとけ込めるきっかけになるとも進言した。
また、こうした問題を含めたいまのシステムや常識は、2011年3月に起こった東日本大震災をきっかけに大きく変わっていくはずと期待したそうだ。
「でも結局、変わることはなかった。もちろん他力本願ではいけないんですが、いままでの常識なんか知らねーよ!と自分の実行力でいろいろなものを打ち崩していける、堀江(貴文)さんのような強烈な“個”を持った人にますます期待が集まっていくでしょうね」
乙武氏自身も、つまらない常識をいままで崩してきたという自負から“(刑務所から)出てきたらぜひ、なにかご一緒に仕事をしたい”と収監中の堀江氏にエールを送った。
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個人の認識の問題を、二律背反的に論じて見えないようにしてしまうのは良くないことだと言っているんだろう。
どちらの意見にも口を出して美味いとこだけ持って行くとか。
必要な時だけ持ち上げて、いらなくなったら捨てるとか。
苦しんで死んだ人間を好き勝手に罵倒したり神格化したり。
一部の弱者だけをピックアップして悪人・善人を決めたり、勝・負を決めて喜ぶ。
こういう部分はきちっと認めていかないと、言論の自由の意味が無いと思う。
事が起きたら必ず自分を含めた広い範囲で弱者が生まれる。
それをどう救うかを考えて動ける人間が今、どれだけ貴重な存在か。
今までは、ただ弱者に頼っていればよかったかもしれない。
弱者が何かに依存することなく、自力で生活できるような意識を芽生えさせるにはどうしたら良いのか。