2015年12月8日(火)にAKB48劇場はオープン10周年を迎え、「AKB48劇場オープン10周年特別記念公演」が開催された。
AKB48劇場がオープンし、初めての劇場公演が行われたのが、2005年12月8日。そしてこの日ついにAKB48劇場は、開場10周年という節目の日を迎えた。
公演前には周年記念公演当日の恒例となった、劇場のシンボルである二本柱にAKB48カラーのテープが巻かれる儀式が執り行われた。高橋みなみ総監督と1期生である小嶋陽菜、峯岸みなみ、及び各チームのキャプテン(チームB:木﨑ゆりあ、チーム4:高橋朱里)の手によりテープが貼られ、その数は10本目となった。
特別記念公演の幕が開けると、ステージには現役メンバーより、119名がずらりと整列。グループ総監督の高橋みなみが「皆さんと今日この日を迎えられたことを、とても嬉しく思っています」と挨拶し、10周年特別記念公演はスタートした。
まずは、10年の間に様々な変遷をたどって現在の体制になったAKB48の5チーム(A、K、B、4、8)のそれぞれのパフォーマンスが行われ、その後、明日リリースされる高橋みなみがセンターを務め、かつ高橋本人が参加する最後のシングル「唇にBe My Baby」を披露した。
公演中には、10年前に劇場公演が開演した19時に向けてのカウントダウンも実施。1年前から劇場に設置され、この瞬間に向けて時を刻んできた時計がついに「0」となり、名実ともに、AKB48劇場は10周年を迎えた。
峯岸みなみは「ステージから見える景色は変わらない。予想以上に感動している」と感慨深けだったが、小嶋陽菜は対照的に「びっくりするくらい5分前と変化ない」と、いつもの通りあっけらかんと語り、会場を沸かせた。
後半は、劇場公演の記念すべき1曲目を飾った「PARTYが始まるよ」からスタート。「Dear myteacher」「毒リンゴを食べさせて」と、10年前のオープニングを飾った楽曲が続いた。
ユニットコーナーでは、向井地美音・大島優子らの「ごめんねジュエル」、松井珠理奈・篠田麻里子らの「Confession」など、現役メンバーと卒業メンバーによるユニット曲披露が実現。AKB48の10年を代表する盟友・高橋みなみと前田敦子による「右肩」には、大きな歓声が送られ、高橋が瞳を潤ませる一幕もあった。
終盤では、現在の選抜メンバーに卒業メンバーも加わり、「大声ダイヤモンド」「ヘビーロー テーション」など、AKB48の10年を彩ったヒットシングルがパフォーマンスされた。
そして10周年記念の良き日に、高橋みなみから、奇しくも今日が23歳の誕生日の横山由依へのグループ総監督の「継承式」も行われ、2人の署名がされた総監督継承の調印書は、マスコミ各社にFAXで送信され、次期総監督と呼ばれてきた横山がついに総監督に就任。「AKB48のライバルはAKB48です。超えなければならない壁は、これまでのAKB48。歴史に負けない新しいAKB48をみんなと一緒に作っていきたい」と、声をふるわせながらも力強く宣言し、横山AKB48グループ総監督が誕生した。
最後には、現役メンバーと卒業生がステージに登場して、10年間支え続けてくれたファンへの感謝の気持ちを込めて「あなたがいてくれたから」を披露。さらに、本公演には出演しなかったものの劇場に駆けつけた卒業生たちも参加して「桜の花びらたち」が歌唱され、10周年特別公演は幕となった。
劇場登壇メンバー数:252名(大人AKB、バイトAKB、各グループ出張公演、SDN48公演は含まず)
劇場公演総数:3,871回(この日の公演終了時で/AKB48単独のみ。出張公演やSDN48公演は含まず)
総観客数:1,063,6961人(この日の公演終了時で/AKB48劇場の利用者全て対象)
<高橋みなみ(前AKB48グループ総監督)挨拶 ※一部抜粋>
(始まりの挨拶)
「本日は、AKB48劇場10周年特別記念公演にお越しいただき、本当にありがとうございます。皆さんと今日この日を迎えられたことを、とても嬉しく思っています。10年前の12月8日、私たちAKB48は、この劇場でスタートを切りました。幕が開いたとき、お客さんは7人。ステージのメンバーの方が人数が多かったことを鮮明に覚えています。あれから10年、たくさんのメンバーがこの劇場のステージでメンバーとしてのスタートを切り、そしてファンの皆様に育てていただきながら、今日この日を迎えています。劇場公演は、私たちの原点です。公演回数は、気づけば、3,871回となりました。ありがとうごいます。毎日毎日の積み重ね、「会いに行けるアイドル」は今日この日も、皆さんとともに、この劇場の幕を開けたいと思います。今日は皆さん、楽しみましょう!よろしくお願いします!」
<横山由依(新AKB48グループ総監督)挨拶 ※一部抜粋>
(グループ総監督の継承式を終えての決意表明)
「本日より、AKB48グループ総監督になりました横山由依です。一昨日、AKB48劇場オープン10周年祭がありました。そこには、AKB48の未来を信じて応援してくださったレジェンドのファンの皆様が沢山来てくださいました。駆けつけてくれた卒業したメンバーの方もとても輝いていましたし、私の憧れのAKB48がそこにはあって、本当に夢のような時間でした。キラキラ輝く先輩たちを見て、ファンの皆様が心からの笑顔で応援してくださっているのを見て、あらためてAKB48は先輩メンバーとファンの方々が作り上げてくれたものなんだなと感じました。そこで私が思ったことがあります。AKB48のライバルは、AKB48です。私たちが今最も越えなければいけない目の前にある大きな壁は、今までのAKB48なんじゃないかなと、その時思いました。劇場がオープンして10年というこの日に、グループの総監督を継承させていただくことになりました。本当は、うまくしゃべれるタイプではないし、ここに立っているだけで、どうしようもないくらい不安なんですけれども、今ここで宣言させてください。たかみなさんたち初期のメンバーの方たちが作ってくださったAKB48の歴史に負けないくらい、もっとすごい新しいAKB48をメンバーと一緒に作っていきたいなと思います。自分たちはまだまだだなと思うことが多くて、でも、ここで皆さんと約束をしたら、それに向かって頑張れるのかなと思うので、約束をさせてください。これから10年後、皆さんがこのグループを応援してよかったなと思っていただけるようなグループで居られるように私たちメンバーみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。だから皆さんにお願いします。これからもAKB48グループの応援をしてください。皆さん、私たちのことを支えてください。そして、私たちのレジェンドファンになってください。私たちは本当にまだまだ未熟で、先輩たちの力を借りてしか歩むことはできませんが、ファンの皆さんと一緒なら、この先10年また夢を見続けていられるのかなと思うので、これからも48グループの応援をよろしくお願いします」
<セットリスト>
M00:Overture
M01:Pioneer(横山チームA)
M02:最終ベルが鳴る(峯岸チームK)
M03:初日(木﨑チームB)
M04:夢を死なせるわけにいかない(高橋朱里チーム4)
M05:47の素敵な街へ(チーム8)
M06:唇にBe my baby(唇にBe my baby 選抜メンバー)
~カウントダウン~
M07:PARTYが始まるよ(M6と同メンバー)
M08:Dear my teacher(M6 と同メンバー)
M09:毒リンゴを食べさせて(M6 と同メンバー)
M10:ごめんねジュエル(大島優、宮澤、向井地、武藤)
M11:口移しのチョコレート(柏木、入山、岡田奈)
M12:ツンデレ(板野、大和田、小嶋真)
M13:Bird(高橋み、横山、高橋朱)
M14:Confession(篠田、秋元、松井珠、山本)
M15:愛しきナターシャ(指原、峯岸、木﨑)
M16:パジャマドライブ(渡辺麻、宮脇、川栄)
M17:ハート型ウイルス(小嶋陽、加藤、河西)
M18:右肩(前田敦、高橋み)
M19:夕陽を見ているか?(小嶋陽、高橋み、渡辺麻、柏木、前田敦、大島優、篠田、板野、秋元、河西、川栄)
M20:フライングゲット(唇にBe my baby 選抜メンバー + 卒業メンバー)
M21:大声ダイヤモンド(唇にBe my baby 選抜メンバー + 卒業メンバー)
M22:言い訳Maybe(唇にBe my baby 選抜メンバー + 卒業メンバー)
M23:ヘビーローテーション(唇にBe my baby 選抜メンバー + 卒業メンバー)
M24:あなたがいてくれたから(ALL)
M25:桜の花びらたち(ALL)
■AKB48公式サイト:http://www.akb48.co.jp/
(素材提供:AKS)