今ひそかなブームとなり年々注目されている1人旅にお勧めのスポットを紹介していくコラム『大人の男の一人旅』。
今回は、アメリカのプラヤ砂漠に出現する都市「ブラックロック・シティ」を紹介したいと思います。
驚くべきことになんとこの都市は、毎年8月下旬に1週間だけ突如出現する"幻の都市"なのです。
◆ブラックロック・シティの正体
ブラックロック・シティの正体は、1986年から続く『Burning Man(バーニングマン)』と呼ばれる巨大イベント。
何もない荒野のど真ん中に、世界中からイベントのシンボルである「The Man」を目指して人が集まり市民となり、扇状に市街を形成し1週間だけの都市をつくり共同生活を送ります。
イベントの最後には、「The Man」に火を放って完全に焼却し、街を形成していた全てのものも全て無に還し去っていきます。
参加者はBurner(バーナー)と呼ばれ、現在では毎回5万人以上の人がブラックロック・シティを訪れ、バーナーとして束縛もしがらみもない自由な生活を過ごしています。
◆ブラックロック・シティのルール
そんな自由なブラックロック・シティにも原則があり、参加するにはこの「バーニングマンの10原則」を守らなくてはなりません。それがこちら。バーニングマンの10原則
2.ギフト文化の推進
3.商業主義から脱却すること
4.徹底的に自立すること
5.自己表現を究めること
6.共に協力すること
7.社会人としての責任を果たすこと
8.あとを残さないこと
9.参加すること
10.現場での体験を大事にすること
このような原則の元、さらにブラックロック・シティでは、トイレと食料保存のための氷を除き、生活に必要な食料、水道、電気、ガスなどが整備されていない上にお金のやりとりは基本的にはNGとなっています。
このような環境だからこそ、真に自立でき、自己表現に没頭でき、思い思いの表現活動を行なうことができるのですね。