瑛介は、紘の仕事を見て「こんなこと、ひとりでやってきたのか」と驚く… しかし、紘自身は深い考えもなく単に父親の仕事を継ぎ毎日をやり過ごしてきました。
紘はもう一人の同級生、光彦(渋川清彦)に、息子への無関心を指摘されます。
仕事の忙しさを言い訳にし、紘は息子の事も家庭の事も妻・初乃(池脇千鶴)に任せきりでした。 仕事のみならず、家族にすら無関心だった自分に気づかされる紘。
やがて、瑛介が抱える過去を知った紘は、仕事、そして家族と真剣に向き合う決意をします…
かつて一緒に過ごした三人組のうちのひとりが前触れもなく田舎へ戻ってくる。何があったかを決して口にせず、仕事を辞め、家族と別れ、ひとりで帰ってきた。
ワケありの仲間の帰還が、残りのふたりにとっては「これから」を考えるきかっけになっていく。
諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、「人生半ばに差し掛かった時、残りの人生をどう生きるか」という、誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、そして新たな希望を描くヒューマンドラマ。