用語説明:用語説明:【リッチコンテンツ(Rich Contents)】
動画(ビデオ、アニメーション、CG)や音声(ナレーション、音楽)などを利用した、
ファイル容量の大きなコンテンツのこと。
静的なテキストや静止画像のみで構成された、従来のHTMLベースのWebコンテンツでは難しかった、複雑な内容や、微妙なニュアンス、雰囲気などをわかりやすく、インタラクティブに表現することが可能。ユーザーが直感的・感覚的に理解できるため、高い訴求力が期待出来る。
解説
直感的・感覚的な訴求が可能ながらも、様々なユーザー、環境、機器への対応が必要
日本では、平成13年の『ブロードバンド元年』以降、平成16年にナローバンド回線とブロードバンド回線が逆転し、通信環境がより高速化・大容量化、つまりリッチ化していったことにより、インターネットを介して動画投稿サイトや音楽・音声、映像、ゲームソフト等の様々なデジタルコンテンツや情報に、容易にアクセスできる環境になりました。
こうした通信環境の向上や、様々なメディアの情報を扱う要素技術の整備により、ストリーミングやFlashなどを用いたリッチコンテンツが増加しました。ただ、ユーザの環境によっては、Flashなどの動的な処理をしているコンテンツは表示が遅延したり、表示できない場合もあるので注意が必要です。
一時期流行した、Flashのみで構成するフルフラッシュサイトは、検索エンジンにサイト内の情報をインデックスされにくい構造のため、SEOが注目されるにつれ減少傾向にありました。しかし、テキストばかりでは直感性やインタラクティブさに欠けるため、サイトに豊かな表現力を持たせつつ、ユーザーにも検索エンジンにも親和性の高いサイトを構築することが求められています。
また、スマートフォンやタブレットなどモバイルでも大容量データの閲覧が容易になり、ソーシャルメディアでもYouTubeやニコニコ動画などが人気となっている近年、Web上の様々なコンテンツや、Webにつながったデバイスにおいて、動画をはじめとしたリッチコンテンツを見ることは、もはやユーザーにとって特別なことではありません。リッチコンテンツを作成する際は、多様なデバイスへの対応を想定して、情報の盛り込み方・見せ方、よりスムーズな導線設計などを検討する必要があるでしょう。
“リッチ”コンテンツはインターネット上でのブランド体験を本質的に豊かにする
リッチコンテンツは、動きや音など五感を刺激する総合的な表現ができるためインパクトが強く、文章では伝えるのが難しかった、複雑なしくみのサービスや他社との差別化の難しい商品、営業マンや宣伝担当者にとって説明の難しい商品も、わかりやすく解説することが出来ます。こうした特徴を活かし、商品やサービスの販売促進コンテンツとしてはもちろん、企業における採用やIRなどの広報活動支援コンテンツなど、幅広い活用方法が考えられます。
しかし、リッチコンテンツの活用が単なる「技術の高度さ」「クリエイティブの斬新さ」だけに終わってしまっては、企業そのものやサービス・商品ブランド価値の向上には繋がりません。マーケティングツールとしては、「リッチ」が意味するところを、データの容量や技術の新しさ、表現の豊かさだけに留めず、コンテンツがユーザーに与えるメッセージや体験の豊かさと捉えることが重要です。リッチコンテンツは、ユーザーにWEBならではの楽しさの中で気付きや満足を提供し、よりリアルなブランド体験による共感・共鳴を創り出すための手法として考えるべきではないでしょうか?
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、
デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。
広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi
用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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■元記事
http://smmlab.aainc.co.jp/?p=13658
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