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情報共有の視点から見るエンタープライズ・ソーシャル・ネットワーク
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情報共有の視点から見るエンタープライズ・ソーシャル・ネットワーク

2013-07-26 09:00
    8/1(木)開催予定の「エンタープライズソーシャル・フェスティバル2013」で登壇していただく日本アイ・ビー・エム大川さんに寄稿していただきました。

     


     

    8月1日(木)に「エンタープライズソーシャル・フェスティバル 2013」と名打って、エンタープライズ・ソーシャル・ネットワークの活用について、イベントをやります。ループスの岡村健右さんがブログにアップしています。

     
     
    残念ながら、申し込み開始されてからあっという間に枠が埋まってしまい、今はお申込み出来ない状況です。
     
    その中で、「エンタープライズ・ソーシャルとは?」というお題で、参加メンバーでブログを書こうということになりまして、私にバトンが回って来ました。今まで、以下のように続いています。
     
    日本アイ・ビー・エム 八木橋 Pachi 昌也さん
     
    CSK Win テクノロジ 前田 直彦さん
     
    ソフィア 森口 静香さん
     
     

    エンタープライズ・ソーシャル・ネットワーク(以下、ESN)とは何か?に行く前に、ESNが必要な背景を話したほうがいいと思うのですが、私が言うよりも、Looops斎藤さんの話を聞いてもらったほうがいいでしょう。最近では、斎藤さんはZDNetの「組織の透明力(http://japan.zdnet.com/cio/sp_13orgtransparency/)」という特集で、今まで以下2本のエントリをアップされているのですが、これがまた珠玉の出来でして、是非、ご覧頂きたいと思います。

     
     
     
     
    私の勝手な解釈ですが、前者が個々の社員にとって必要な理由、後者がマネージャーにとって必要な理由が記載されていると読めます。
     
    さて、私は日頃、「エンタープライズ・ソーシャル・ネットワークを一言で言うと?」と聞かれたら、「個々の社員の力を発揮させるプラットフォーム」と言っていま す。岡村さん、パチさん、前田さん、森口さんも、コトバは違えど、少なくとも部分的には大体同じようなところをついてきているかなぁと思います。
     
     もう少し分解しますと、私の考えるESNとは、以下の3点の特性をもったプラットフォームだと思っています。他の人からすると、コミュニケーションの活性化というよりも、ナレッジマネジメント的な要素が多めで且つメカニカルなところがあると思います。日頃、お客様に説明していく中で、情緒的な部分は排除してロジカルにと考えていくうちにこうなっていきました。
     
    1.社員がどんどん情報発信するようになる。
    twitterやFacebookのように自分とつながっている人に気軽に発信できる、というのはもちろん含まれているのですが、私は、フィードバックに注目しています。つぶやきに限らず、ファイル等をアップロードした時に、コメント、いいね!が付いて、「役に立ったよ!」と言ってくれると、自分のモチベーションが上がりますよね?そうすると、次も頑張って品質の高いファイルを作ってアップしようという気になります。また、アクセス履歴も1つのフィードバックです。「見てくれている!」と分かれば、それもモチベーションにつながります。フィードバックがあるからこそ、人は頑張れると思うのです。
     
    2.多くの情報から必要な情報を検索して取得できる。
    全文検索のことではありません。これはタグ付けのことです。全文検索って、大量の情報が引っかかってきてしまうという限界がありますよね。タグは、人間の目で情報を見立てて付けたものなので、タグから検索すれば自分の探したかった情報へのヒット率が格段に上がります。また、いいね!の数やアクセス数という情報も検索結果からどれを見ればいいのか判断するのに役に立ちます。頑張ってアップされた情報も、見られなければフィードバックが付きません。ストック情報として溜まっている中から、今までとは違うもっと効率の良い方法が必要です。
     
    3.検索しなくとも情報が入ってくる。
    これはフォローやレコメンデーションのことです。フォローといっても人をフォローしてつぶやきが流れてくるだけでは不十分です。フォローした人の行動まで流れてくることを考えます。どんなファイルをアップしたのか、どんなWebサイトをチェックしたのか、コミュニティでどんな発言をしたのか、どんな情報にいいね!といったのか、どんなタスクをやっているのか、例えばベテラン社員のそういった情報を新人社員が分かるようになれば、まさに背中を見て育つようなことができる可能性があります。また、人をフォローできるだけでは不十分で、自分の仕事に関係するであろう様々な情報ソースを選択してフォローできるべきでしょう。思わぬ人や情報との出会いは、イノベーションの種になり得ます。
      
    ツールとしての仕組みが出来たとしても、道具は所詮道具。使ってもらえなきゃ意味がありません。それを使って何をしたいのか目的がないと意味がありません。使い方を間違えると怪我をします。ESNの導入は、言ってみれば、情報発信に対して個々の社員に権限移譲することに等しいです。ソーシャルシフトが必要なんですね・・・・・っとここまでくるとハイレベルな話になるので、当日は、地に足の着いたディスカッションが出来ればと思っています。
     
    ではみなさん、8/1 エンタープライズソーシャル・フェスティバル 2013でお会いしましょう!
     

     

    日本アイ・ビー・エム株式会社 大川 宗之 

    コラボレーション・ソリューション・スペシャリスト。企業コラボレーション・システムの提案、導入、活用を支援し、お客様のワークスタイル変革の実現をサポートしている。BLOG:コラボレーション・エンジニアの考える日々


    ITL編集部

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