VentureBeatFast Companyによると、シカゴのテクノロジーカンパニーであるNetworked Insightsがソーシャルメディアを横断的に分析できるプラットフォーム「SocialSense 2.0」のパブリックベータをローンチした。Googleがあるゆる情報にアクセスしたり、Facebookが人々の繋がりについて知っているように、同プラットフォームはコンシューマーについて誰よりも詳しくなることを目指すという。

 

SocialSense 2.0は、Facebook、Twittter、Tumblr、YouTubeなどに毎日投稿される5億以上のポストを約15,000カテゴリに分類し、リアルタイムで分析する。既に、サムスン、P&G、AT&Tなどのクライアントが存在する。

 

サムスンの場合、SocialSenseとNetworked Insightsの他のソリューションを組み合わせて、コンシューマーの隠れたインサイトの抽出に利用している。例えば、Galaxyのロイヤルユーザーとスマホを次々に買い換えるユーザーを比較することで購買意欲の契機になる情報を発見したり、Galaxyのユーザーの視聴者が多いテレビ番組を明らかにすることで新たな広告出稿先を見極める際の判断材料にするといった用途に活用している。

 

IBMやAdobeなど大手の先行者が立ちはだかるマーケティング・プラットフォーム業界だが、Networked Insightsも単にソーシャルメディアのデータ分析にとどまるつもりはないようだ。今後は需要予測のテクノロジーによって、在庫管理やサプライチェーン・マネジメントにシームレスな価値を提供したり、トピックやトレンドをすばやく把握してターゲットに広告を配信するなど、ソーシャルメディアのデータから価値を生み出す企業になることを目指している。

 

*Image source: Networked Insights

(鬼頭正己:in the looop 編集部)

 

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