• このエントリーをはてなブックマークに追加
5分でわかるソーシャルメディア最新トレンド ― 国内注目サービス編 Vol.2
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

5分でわかるソーシャルメディア最新トレンド ― 国内注目サービス編 Vol.2

2014-08-05 09:00
     

    ループスがお届けしているソーシャルメディアのトレンドニュース。今回は国内の注目サービスをピックアップ。前回の国内注目サービス編でも取り上げた、EC系のサービスについての注目記事をご紹介します。

    (ニュース収集期間は2014年7月15日から8月4日)

     

     

    オークション/フリマサービスに関する記事

     

    巨人「ヤフオク!」に対し、「メルカリ」は特異なユーザー層を形成–ニールセン調査 (2014/7/29)

    • 各スクリーンからのオークション/フリマサービスの利用者数の推移は、2014年2月時点でスマートフォンがPCを逆転し、2014年6月時点で昨年同月比2倍の約2000万人となった。

    • PCでは35歳以上の男性利用者が過半数を占める一方、スマートフォンでは女性の割合が高く、特にメルカリは34歳以下の女性が半数を超えている。

    • 女性若年層のスマートフォン利用者のうち大きな割合を占めるフリマ市場はより成長していく可能性があるとのこと。

     

    メルカリの米国展開はどうなるか、国内フリマアプリ市場のこれからは–山田氏に聞く (2014/7/23)

    • 7月に1周年を迎えた「メルカリ」、ダウンロード数400万、月間流通金額は10億円を超える規模に成長。

    • 米国展開への取り組みは順調で、米国の特徴としてはサービスのシンプルな作り、法律面の厳しさ、一方で高い柔軟性を持つなどが挙げられるという。

    • ヤフオク!の存在感がまだまだ大きいものの、メルカリとはユーザー層が違うのでヤフオク!からユーザーを奪っている感覚はないとのこと。

     

    Frilの月間物流総額は5億円–「空中戦」も必要になったフリマアプリ市場 (2014/7/18)

    • スマホ向けフリマアプリの元祖であるFablicの「Fril」。現在の月間物流総額は5億円以上、アプリのダウンロード数は150万件以上になっているという。

    • 今まではプロダクトを磨いて、リテンションを伸ばして…としてきたが、競合の「メルカリ」やキュレーションアプリの「Gunosy」などのように、テレビCMなども含めて戦うような状況に変わっているとのこと。

     

    LINE MALL、匿名かつ定額で配送できる「LINE配送」を開始 ー フェリシモの物流センターと連携 (2014/7/30)

    • 株式会社フェリシモの物流センターと連携することで「定額配送」と「匿名配送」を実現。

    • 「定額配送」は国内であればサイズ別の一律価格で配送可能で、一般平均送料と比較すると最大1,882円安くなることもあるという。

    • 「匿名配送」は、出品者と購入者間の商品のやりとりを、フェリシモの物流拠点を中継して配送することで、個人間同士の個人情報のやりとりを不要にすることで実現している。

     

    ニールセン調査

     日本国内 各スクリーンからのオークション/フリマサービス 利用者数(千人) 推移 
    (出典:nielsen

     

     

    コーディネート型ECサービスに関する記事

     

    ファッションコーディネートアプリ「WEAR」300万DL突破!香港でのサービスも開始 (2014/8/1)

    • ファッションコーディネートアプリ「WEAR(ウェア)」のダウンロード数が300万を突破し、コーディネート投稿数も100万件を超えた。

    • 検索機能を拡張し、従来の性別やユーザー特性などに加え「髪型」や「お気に入り雑誌」などで絞り込めるようになった。

    • 7月31日より、海外展開第3弾として、香港でのサービスを開始した。各国で投稿されたコーディネートは、WEAR上で横断的に閲覧・検索できるとのこと。

     

    スタートトゥデイ、電子雑誌ストア「マガストア」を展開するヤッパを完全子会社化 (2014/7/31)

    • ヤッパは、国内最大級の電子雑誌ストア「マガストア」を主力サービスとして展開しており、現在900誌以上の電子雑誌を取扱っている。

    • 「WEAR」を運営するスタートトゥデイは、同社が手掛ける事業とヤッパの手掛ける電子雑誌事業および技術の相互連携を行うことで、さらなる成長を実現できると考え、株式交換の合意に至ったとしている。

     

     

    その他ECサービス関連記事

     

    EC・リアル店を融合するオムニチャネル化へ 日本トイザらスの挑戦 (2014/7/29)

    • 大手小売がこぞって「オムニチャネル」の促進を打ち出すなど、スタート元年とも言われるなか、玩具やベビー用品の大手量販店日本トイザらスがオムニチャネル化に乗り出した。

    • 「オンラインでもリアルでも同じものが扱っていることが大事。お店に来て初めてできることとはあるが、ECでも同じようにしなければならない」とのこと。

    • 店での受け取りや店舗にてその場での注文ができる一方で、ECでの商品数拡充やポイント利用が課題とのこと。

     

    アイスタイルがコスメのサブスクリプションEC「GLOSSYBOX」を買収 (2014/7/31)

    • コスメ情報サイト「@cosme」を運営するアイスタイルが、コスメサンプルのサブスクリプション(定期購入)コマースの「GLOSSYBOX」を買収。

    • アイスタイルは既存事業で化粧品メーカー約850社とのネットワークがあり、グループ会員286万人というユーザーベースも持っているので、シナジーも想像できるとのこと。

    • 日本国内では、「VanityBox」「PurunusBox」「My Little Box」などの競合サービスがある。

     

     

    (トレンドニュース担当:高萩 克也、矢野 悠貴、関根 健介、岡田 純一、若月 翼)

     


     

    ピックアップ・ポイント 

     

    オークション/フリマ系サービスでは「ヤフオク!」の利用者数が他を大きく上回る状況ですが、利用デバイスがスマートフォンに大きくシフトする中で、利用者属性は若年層の女性が増えているなど、変化が見られます。そうしたトレンドをうまく掴んでいるメルカリなどのサービスが、今後どのような動きを仕掛けるのか、引き続き注目していきます。

     

    また、同様に女性層からの支持の高い「WEAR」も新しいタイプのECサービスとして成長しており、電子書籍への進出はファッションに強い興味を持つ層だけでなく、より広範囲のユーザーへアプローチすることができるのではないかと思います。家具や家電など別の分野におきかえても参考にできるのではないでしょうか。

     

    最後に挙げた記事のように、実店舗を持つ企業にとってはECサービスやポータルサイト、ソーシャルメディアとの連動などいわゆるオムニチャネルの促進が今まで以上に重要になってきています。ポイントサービスや決済サービスなどとの連携・提携などにも注目していきたいと思います。

     

     

    コンサルタント紹介:若月 翼(わかつき つばさ) 

     

    1990年山梨県生まれ。早稲田大学スポーツ科学部を卒業後、インターン期間を経てループスにジョイン。在学中はスポーツ政策の学生学会の運営やアスリートの震災復興支援活動のサポートなどを行う。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などを行っています。興味関心はスポーツ×デジタルマーケティング。

     

     

    【関連記事】

    「5分でわかるソーシャルメディア最新トレンド」シリーズ


    by in the looopニュース
    RSSブログ情報:http://media.looops.net/news/2014/08/05/monthly_new_service-2/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。