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チームと自分のモチベーションを効率よく上げる方法
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チームと自分のモチベーションを効率よく上げる方法

2013-02-03 12:02
    先日Looopsの直人さんと「モチベーションって有限な資源だよね。ちゃんと管理しないとなくなっちゃうもんね。」みたいな話で盛り上がり、勢い余って書いてみました。有限なモチベーションを効率的に上げていくためのナカムラなりのやり方です。

    ※実は既に本体サイトの方では一度アップした記事になりますが、時間差でこちらでも公開させていただいております。

     

    モチベーションを上下するのは、自分ではなく周囲の人間

    モチベーションが下がったことを気にして「何とかして上げよう!」と頑張ったり、マインドをあげるための本なんかを読む人よくを見かけます。

     

    別にそれ自体は別に悪いことでは無いと思うんですが、僕自身は「モチベーションは自分だけじゃどーにもならん」と思っていたりします。

     

    自分のモチベーションは他人に依存するものであり、周囲の空気によって決まっている。てな考え方ですね。

    そんなん言うとあっちゃこっちゃから非難されそうですが、実際のところ「誰にも会わず、誰ともコミュニケーションを取らず、誰からも評価されない」なんて環境にあって、何かをヤル気になれ!とか言われたらハッキリ言って無理です。やっぱり周りの人間あってこそのモチベーションだと感じています。

     

    自己啓発系の本などは、常に「これが正しい!」と教えてくれる。だからその本の通りに行動を起こせた時、「それで良いんだよ」と、本の中の人から肯定された気分になれる。だからモチベーションの向上にちょびっと貢献してくれるってことなんだろうな。みたいに考えているんです。歪んでますね。

     

    他人からの肯定の言葉と未来への期待感

    結局のところ人間って「これイケんじゃね?」なんて誰かと一緒にワクワクしてる時や
    「お前マジすげーよ!」と誰かから褒められた時に一番モチベーションが跳ね上がるんだと思います。

     

    自分が今やってる仕事や活動が、もしかしたら誰かをすごく喜ばせるかも知れない。自分がやってることに対して誰かが「すげぇ!」と褒めてくれる。単純だけど、だからこそ誰にだって覚えがあるはずで、それがモチベーションフィーバーになるスイッチだろうと思うのです。

     

    モチベーションを上手く使うために、ディレクターが今やるべき事

    さて、中村の胡散臭い話はこれ位にして、「で、それ現場でどう使うの?」という話ですが、やる事は大体以下のような感じ

     

    ・プロジェクトのコンセプトや理念など、いわゆる上流工程の部分を夢いっぱいに共有する
    ・やった事に関して超具体的かつ専門的に褒める

     

    これだけです。

     

    夢いっぱいに。てのは
    「これはこーいうプロジェクトだからこうやっといてね」では無く、
    「これやってのけたらマジ革命じゃね?!俺らスゴくね?」みたいなノリで上流工程の決定項目を共有しようという意味。

     

    具体的に褒めるってのは、字面のまんまの意味で、
    「格好いいデザインだね」じゃなくて、「このデザインなら、ユーザーに○○と感じさせる事ができるね。この案をこの時間で仕上げるとか流石すぎるな」みたいな感じです。

     

    こんな風にチームで仕事をしていくと、いつの間にか自分自身も「すげーぞこのチーム!」みたいな感覚になってテンションが上がって行きます。

    周りの人間のモチベーションを上げる事で、自分の気分もも一緒に向上していくナイスな方法だと僕自身は勝手に信じています。

     

    ディレクターが色々知ってると上手く行きやすい

    上記のような事を実際にやろうとした場合、
    例えばデザインに全く興味が無くて、勉強する気も無いようなディレクターから、「いいね!この色すげー好きだよ!」とか言われても腹立つだけだと思います。(ですよね?デサイナーの皆さん?)

     

    例えば、コードに関して薄ーい知識しか無い人から褒められるより、HTMLやCSSに関してしっかり知ってる人から褒められた方がより嬉しいですよね?(ですよね?コーダーの皆さん?)

     

    ブログラマーにしたって、何も知らない人から動いて当たり前って態度で納期納期言われるより、どれだけ処理が軽快で構築のスピードが優れているかを褒められたいですよね?(ね?以下ry

    つまりそういう事です。

     

    上流工程の決定項目を夢いっぱいに話すにはマーケティングの脳みそがあったほうが上手くやれるし、誰かを具体的に褒めるなら具体的に話せるだけの知識が必要。etc…

     

    何も全部知ってるスーパーマンじゃないとディレクターにはなれない。
    という話ではなく、色んなことに広く浅く興味をもって、しかも飽きっぽくてすぐ新しいもをカジりたくなるような人こそチームのモチベーションを上げるには最適で、そういう人こそがディレクターには向いているんだと思うんです。

     

    反省するくらいなら改善してバージョンアップしよう

    前述の通り「目の前の仕事に集中するためのモチベーション」を左右するのは周囲からの肯定と自分自身の期待感であるとしましょう。

     

    じゃあ、どーしようも無くモチベーションが下がっちゃったときはどうすりゃいいのよ?というお話

    また色んな所から怒らせそうですが、僕自身はあんまり「深く反省しない」事を心がけています。

     

    誰でも経験があるとおもいますが、どれだけ真摯に仕事に向き合っていても「やっちまったーーーー!」なんてこと、腐るほどあります。

    それが当たり前なんですが、それに対して
    「あれはあーやっちゃったのが悪かったんだなぁ」とか
    「こうやっとけばこんな事態にはならなかったよな」とかは
    極力考え過ぎないようにしているという感じです。

     

    どうしてもそういう方向に思考が向いてしまう時は、多少無理矢理でも「なるほど。こういう時はこうするべきか。よし、一つメソッドが蓄積できたな。共有しなければ!」みたいな感じで”またやっちまうかもしれないリスク”として誰かと共有する方向に持っていきます。

     

    一つエラーを潰して、チームとしてのバージョンを上げることが出来たね。みたいに考えてしまうんです。

    実際、これをディレクターが率先して行なっているとチームメンバーの中でも「ミスをなくす」みたいなマイナス予測型思考から「エラー一個みつけた!バージョンアップ!」みたいなプラスの方向へと思考が移っていきます。

     

    まぁ騙されたとでも思って夢いっぱいにプロジェクトを語って、失敗をバージョンアップとしてスタッフなりチームメンバーなりに話してみてください。結構色々捗りますよ。


    中村 健太

    ">by 中村 健太

    RSSブログ情報:http://media.looops.net/nakamura89/2013/02/03/d_motivation/
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