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  • 一生は一曲か、一冊か

    2022-04-06 20:53  
    550pt
    8
    気が向いたからブロマガを更新しようと思う。そっけない風が体にまとわりついては、今までと同じ季節が、今までと同じようにやってきた。生きていても、死んでいてもどっちでもいいって言ったら、哀れな目で見られるかもしれないけれど、ずっとそうやって生きてきたし、今さら生きてる喜びなんてものを感じられる瞬間なんて幻だ。笑気麻酔って知ってますか。歯の治療とか、脱毛とか、整形とかする際に痛みを緩和するために用いられる気体だ。すぐに楽になれるから、と言わんばかりにだんだん意識は朦朧としていき、奇妙な世界に連れていかれる。全身麻酔はしたことがないけど、もっと一瞬で終わるんだろうと思う。麻酔は人間の生と死の曖昧さを実感させる。1秒が、たっぷりと時間をかけて、進んでいく、進んでいかない、、、そして一瞬で数十分、場合によっては数日が経つ。永遠の一瞬は意識の川を流れて消えた。毎日体験する眠りにも似た、いつか体験する死にもそっくりな時間体験。季節が変わって、体温ともっとも馴染む気温になった今日。ちょうど桜が散ったのと同時に、脳裏を通り過ぎたクリスマス。いつも、夏はクリスマスと手を繋いでいるし、クリスマスは5歳のあの日と65歳のあの日を結んでいる。名前も書けない自分と、椅子からたつのも億劫な白髪の自分が12月25日に待ち合わせしてるだろう。あの日買った黄色い財布が、線路の先に見える新宿の高層ビルが、甘くておいしいメロンのケーキが。僕の記憶の中にだけあるそれらが、だんだんと薄れながら風に運ばれていく。地球の外側へ、どこまでいくのだろう?ということで、そろそろ真面目に文章を書くことにしましょう。よく動画の中で、新宿が嫌いだっていうから、みんなに「ミルクティーさんは新宿がダメだんですよね?」と言われるようになった。もちろん、苦手は苦手なんですが、そこまで言われると、そこまで嫌いなのかが怪しくなってくる。確かめたくて先日散歩してきました。 

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