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さて、安保法案の陰でひっそりとTPPの交渉が進んでいます。
この中で知的財産に関わる部分は相当物議をかもす部分だと思うんですよ。
今著作権って基本的に作者の死後50年ってなってますよね。
だから著作権が切れたら有志による電子化によって手軽に読めるようになるわけです。
僕も普段小説は読まないんですけど、Kindle持ってるので昔の名作を読んだりできるようになりました。
ただこれが延長されようとしているわけです。さらにこんな恐ろしいことまで。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で参加12カ国が著作権分野のルール作りで合意する見通しになった。米ハワイで28日に始まる閣僚会合で最終決着する見込みだ。著作権保護期間は「作者の死後70年」で統一する方向。また、著作権侵害を、作者など著作権者の訴えがなくても、捜査当局や一般人も訴えることができる「非親告罪」として扱う見通しだ。日本は保護期間を「作者の死後50年」、著作権侵害は著作権者の訴えが必要な「親告罪」としてきたため、大きなルール変更になる。
TPP交渉参加国の著作権保護期間は50年(日本など)、70年(米など)、100年(メキシコ)とまちまち。交渉では映画や音楽で海外からの著作権料収入の多い米国が、TPP域内で自国の70年に統一することを強く主張していた。
TPPでコミケやニコニコ動画消滅?恐怖の知的財産交渉TPP:「著作権」決着へ 「死後70年」と「非親告罪」
毎日新聞 2015年07月27日
アメリカあたりは著作権に相当力を入れていますからね。
向こうでは世界一有名なネズミの著作権を延命するために色々やってたりします。
非親告罪化っていうのも現状だと結構危険かもしれませんね。
というのもアメリカだとフェアユースというものがあります。
事例によっては誰かの著作物を許可なく使うことができる場合があるんですね。
例えば報道とか教育など。
ただこれは4つの要素を元に考慮されるので一概になんともいえません。
日本にこうした規定はありませんから、まずこうした整備をしないといかんでしょう。
非親告罪化するとコミケとかどうなるんですかね。
二次創作が萎縮するのは目に見えています。
さらにニコニコ動画とか丸ごと終了になる勢いじゃないですか。
ゲーム実況、踊ってみた、歌ってみたなどなどきわどいものがあります。
関係機関がどこまで取り合うかわかりませんが、嫌がらせも加速しそうです。
そんなTPP交渉が進んでいると。
もちろんどうなるかわかりませんけど、日本はアメリカのいいなりにならない姿勢が必要でしょう。
ゲーム実況などはそれなりの視聴者も多く、
メーカーの公式認定されているのでないものがほとんどです。
これは、メーカーが禁止しているっていうより、
ちょっとした見逃しをして広告として使っている場合があったのです。
こういうのが全部なくなるんでしょうか?
ゲームでなく、コミケなんかの漫画の二次創作が禁止になると、それは惜しい。
ドラえもんの最終回なんか、たくさんあるし、
それを募集してベスト3を決めるとかやれば、
それだけで、大粒の涙を流す映画ができると思う。
作者や関係者は著作権で食えているわけですし、
そういうブランドを守ってきたのでそう簡単ではないかもしれない。
でも、公式にそういう大会を開いて、一部著作権を開放する
作家がいてもいいかなと思う。
二次著作者ににも印税の一部を払えば、元の作家は選んでいるだけで
カネも入るし、二次著作者を育て新しいスピンオフ文化ができるのではないか?
( 和 田 )
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