8月10日(日) 小倉競馬場 芝2000m
サマー2000シリーズの第3戦・小倉記念。真夏のハンデ重賞として長く親しまれている一戦だ(95~99年のみ別定重量)。過去10年では、05年までは8月中旬、サマー2000シリーズが創設された06年からは7月下旬から8月上旬にかけて行われている。そのサマー2000シリーズでは、06年の優勝馬・スウィフトカレント、11年のイタリアンレッドのほか、2~5着馬3頭を加え、このレース出走馬から計5頭のチャンピオンが誕生。ここ2年は本競走不出走の函館記念優勝馬が王座に就いているが、今年はこのレースから王者が生まれるのか注目だ。そんな小倉記念の過去の傾向を見てみよう。
Check1
3連単80万馬券超が3回
過去10年、1番人気は【2.3.2.3】で複勝率70.0%。勝率が20.0%止まりの点や、現在の時期になった06年以降は勝てていないことは気になるものの、ハンデ重賞としては悪くない成績だ。2~4番人気は複勝率30.0%で横並び。5番人気以内が10年で14連対を確保しているほか、1~4番人気が揃って連を外したのは07年の1度だけのため、穴馬ばかりで上位を固めるのは避けたい。ただ、配当的には06年に3連単101万馬券が出たほか、09年には97万、11年には87万馬券も出ている。この3年とも1~4番人気は連対しており、穴党の方でも上位人気馬を1頭くらいは絡めつつの穴狙いがよさそうだ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 06年~
1 2-3-2-3 20.0% 50.0% 70.0% 0-3-2-3
2 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0% 1-0-0-7
3 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0% 2-0-0-6
4 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0% 2-1-0-5
5 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-7
6 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 1-0-0-7
7 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-2-0-6
8 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-1-7
9 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0% 1-0-3-4
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-7
11~ 1-1-1-44 2.1% 4.3% 6.4% 1-1-1-37
Check2
年齢は若いほど有利か
牡・セン馬は全体で【8.9.9.102】の連対率13.3%。対して牝馬は【2.1.1.15】で連対率15.8%など、やや牝馬の好走確率が高いが、出走数自体が少ないこともあり、特段「夏の牝馬」が狙いとは言えない。牝馬で注目するなら5歳馬【2.0.1.2】複勝率60.0%になる。
牡・セン馬は、3歳が2戦1連対、4歳が【1.2.0.9】で連対率25.0%と、該当馬こそ少ないものの3~4歳の好走確率が高い。好走馬が多いのは5歳【4.2.7.29】連対率14.3%、複勝率31.0%で、以降、年齢が上がると連対率や複勝率は低下する傾向だ。
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3歳 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
4歳 1-2-0-9 8.3% 25.0% 25.0%
5歳 4-2-7-29 9.5% 14.3% 31.0%
6歳 1-3-2-30 2.8% 11.1% 16.7%
7歳以上 2-1-0-33 5.6% 8.3% 8.3%
全 8-9-9-102 6.3% 13.3% 20.3%
牝馬 4歳 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
5歳 2-0-1-2 40.0% 40.0% 60.0%
6歳 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
7歳以上 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
全 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1%
Check3
軽ハンデ馬は苦戦、56キロ以上の連対率が高めも……
ハンデ別の成績では、51キロ台以下は好走なし。52キロも【0.0.2.8】と好走しても3着止まりに終わっており、基本的には該当馬の多い53キロ以上が中心になる。その中では56キロ台が連対率19.0%、57、58キロ台が同20.0%とハンデが重いほど連対率は高い。ただ、53~55キロあたりと比べさほど大きな差はなく、53キロ以上でさえあれば、ハンデに注目して取捨を決定するのは避けたい印象だ。
【ハンデ別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
51kg台以下 0-0-0-13 0.0% 0.0% 0.0%
52kg台 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
53kg台 2-1-1-16 10.0% 15.0% 20.0%
54kg台 0-3-2-18 0.0% 13.0% 21.7%
55kg台 4-1-1-27 12.1% 15.2% 18.2%
56kg台 2-2-1-16 9.5% 19.0% 23.8%
57kg台 1-3-1-15 5.0% 20.0% 25.0%
58kg台 1-0-2-2 20.0% 20.0% 60.0%
59kg台 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
Check4
七夕賞組なら好走馬・上位人気馬を
前走レース別では、七夕賞出走馬の40頭が断然多く、次いでマーメイドS(10頭)と、中距離時代の北九州記念などの順。まず、サマー2000シリーズ初戦・七夕賞組の取捨がカギを握る。
その七夕賞組の好走馬7頭を見ると、今回4番人気以内の馬が6頭、七夕賞で4番人気以内だった馬も6頭で、今回、前回ともに上位人気に推されているかに注目したい。また、七夕賞の着順は7頭中5頭が3着以内。残る2頭のうち、七夕賞5着のニホンピロキースは前年の小倉記念3着馬、同8着のエクスペディションは夏の小倉3戦全勝だった。小倉替わりで買い材料がある馬でなければ、七夕賞4着以下からの巻き返しは難しそうだ。
年 馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
07 ニホンピロキース 7 2 4 5
09 ホッコーパドゥシャ 1 2 2 3
10 バトルバニヤン 4 2 2 3
11 イタリアンレッド 4 1 7 1
12 エクスペディション 3 1 3 8
トーセンラー 1 2 1 2
13 マイネルラクリマ 1 3 1 1
Check5
2回以上出走馬はアテにならない?
小倉巧者といえばメイショウカイドウで、このレースでは04、05年に連覇を飾るなど、ローカル重賞では過去に好走実績を持つ馬が注目されがちだ。ただ、過去10年の小倉記念に2回以上出走した25頭のうち、2回好走したのはメイショウカイドウとニホンピロキースの2頭だけ。1回目圏外から2回目に馬券圏内に入った馬も3頭に過ぎない。何度も出ているからといって特に好走が望めるレースではなさそうだ。
【過去10年2回以上出走の好走馬】
馬名 成績
メイショウカイドウ 1→1→6→11着
ニホンピロキース 9→3→2着
サンレイジャスパー 4→1→9→6着
スウィフトカレント 1→7着
エクスペディション 1→6着
ヴィータローザ 2→5→4着
ワンモアチャッター 2→8着
ダイシングロウ 2→13着
ナリタクリスタル 4→6→3→12着
ツルマルヨカニセ 3→9着
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