第75回 桜花賞(G1)
4月12日(日) 阪神競馬場 芝1600m

 牝馬三冠の第一関門となる桜花賞。近年では10年アパパネ、12年ジェンティルドンナの2頭が牝馬三冠を達成。さらに、03年のスティルインラブも加え、ここ12年で3頭の牝馬三冠馬が誕生した。また、近年は前述のジェンティルドンナのほか、09年のブエナビスタ、07年のダイワスカーレットといった、牡馬とも互角以上の戦いを見せる名馬が誕生している。昨年のハープスターは、札幌記念でゴールドシップとの一騎打ちを制し、凱旋門賞やドバイと海外の大レースに参戦。ほかに07年2着のウオッカなどの名前もあり、牝馬三冠の「1冠目」という以上の重みを持つ一戦だ。そんな桜花賞の、過去の傾向を見てみよう。



Check1
1~2番人気が安定
 過去10年、1番人気が【3.4.0.3】、2番人気が【3.3.0.4】と1~2番人気は安定した成績。外回りコースで行われた過去8年では、この1、2番人気が複勝率62.5%で並んでいる。その外回りコースの過去8年の好走馬は5番人気以内が中心。6番人気以下なら、6~10番人気あたりよりは、11番人気以下で大穴を狙ってもおもしろそうだ。なお、事前には予想しづらいが、レースのラスト1ハロンが12秒台中盤以降だった年は荒れる傾向にある。


【人気別成績(過去10年)】                       
人気    成績    勝率    連対率    複勝率    過去8年    同複勝率
1    3-4-0-3    30.0%    70.0%    70.0%    3-2-0-3    62.5%
2    3-3-0-4    30.0%    60.0%    60.0%    2-3-0-3    62.5%
3    1-1-1-7    10.0%    20.0%    30.0%    1-1-1-5    37.5%
4    0-1-1-8    0.0%    10.0%    20.0%    0-1-1-6    25.0%
5    0-0-4-6    0.0%    0.0%    40.0%    0-0-3-5    37.5%
6    1-0-0-9    10.0%    10.0%    10.0%    0-0-0-8    0.0%
7    1-0-1-8    10.0%    10.0%    20.0%    1-0-1-6    25.0%
8    0-0-0-10    0.0%    0.0%    0.0%    0-0-0-8    0.0%
9    0-0-0-10    0.0%    0.0%    0.0%    0-0-0-8    0.0%
10    0-0-1-9    0.0%    0.0%    10.0%    0-0-0-8    0.0%
11~    1-1-2-75    1.3%    2.5%    5.1%    1-1-2-59    6.3%

   
Check2
1~3枠は苦戦
 外回りコースで行われた過去8年、内の1~3枠は連対馬なしの【0.0.1.47】。上位人気に推された馬が少ないという事情もあるとはいえ、11年に2番人気のアプリコットフィズが5着に敗退するなど、5番人気以内の7頭もすべて4着以下に沈んでいる。その分、4~8枠の好走確率が高く、特に4~5枠から勝ち馬8頭中5頭が出現している。
 また、競馬道GT8による脚質分類では、連対馬16頭中13頭が「差し」か「追い込み」。外回りの長い直線と坂のあるコースで、前々から粘り込む形の好走馬は少なくなっている。


Check3
トライアルならチューリップ賞組
 主な前走レース別の成績では、チューリップ賞組が他の桜花賞トライアルを圧倒して【6.3.4.28】連対率22.0%。これと互角なのはトライアルに指定されていないフラワーC【1.2.1.9】連対率23.1%で、これに次ぐのもやはりトライアル以外のクイーンC【0.3.2.14】連対率15.8%。フィリーズR組は連対率3.6%、アネモネSに至っては連対馬が出ていない。
 今年はきさらぎ賞から直行するルージュバックが注目されるが、牡馬混合重賞からの参戦はファルコンS【0.0.0.9】など好走馬なし。ただ、チューリップ賞組を除けば桜花賞トライアル以外の好走確率が高い傾向や、芝1800mはフラワーC組ばかりとはいえ連対率は高いことから、このステップだけで軽視してしまうのは危険だろう。なお、前走距離は芝1600mから毎年2頭以上が馬券に絡んでいる。


Check4
関西馬の1着候補は「一杯」追い切り馬
 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で「一杯」(叩一杯なども含む)に追い切った馬が5勝をマーク。連対率や複勝率は「強目」が上回るものの、1着候補なら、牝馬でも「一杯」に追えた馬に注目したい。「一杯」以外で優勝したのは10年のアパパネ(栗東坂路・強目)、13年のアユサン(栗東CW・馬ナリ)の2頭で、ともに栗東入厩の関東馬だった。




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