第20回 ユニコーンS(G3)
6月21日(日) 東京競馬場 ダート1600m

 中央競馬の3歳戦としては、レパードSと並び貴重なダート重賞・ユニコーンS。今年で20回目を迎えるこの一戦、創設当初は秋に行われていたが、01年より現在の時期となり、後のG1馬が数多く勝利を飾ってきた。秋に行われていた時代には、タイキシャトルやアグネスデジタル、ウイングアローなど。そして6月に移動してからは、ユートピアやカネヒキリ。近年では、一昨年の優勝馬・ベストウォーリアが昨年の南部杯を制している。7月のジャパンダートダービー(大井)や、後のG1に繋がるこのレースの、過去の傾向を見てみよう。


Check1
連対候補は4番人気以内、3着には穴馬も
  過去10年、1番人気は連対率80.0%で、前走が芝だった馬を除けば【6.2.0.0】とパーフェクト連対。2~4番人気も高複勝率を記録しており、勝ち馬すべて、そして連対馬20頭中19頭が4番人気以内から出ている。ただ、3着馬(一昨年同着で計11頭)は5番人気以下から8頭。1~2着は上位人気、3着候補には穴馬を据えた組み立てを中心に考えたい。なお、1番人気が馬券から消えた2回は3連単7万、22万だったが、その他は平穏に収まっており、1万円未満の配当も4回を数える。


【人気別成績(過去10年)】

人気 成績 勝率 連対率 複勝率

1 6-2-0-2 60.0% 80.0% 80.0%
2 0-4-2-4 0.0% 40.0% 60.0%
3 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
4 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
5 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
6 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
7 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
9~ 0-0-1-77 0.0% 0.0% 1.3%
11~    0-0-2-72    0.0%    0.0%    2.7%




   
Check2
馬体重±10キロ未満が中心に
 前走からの馬体重増減別成績を見ると、±10キロ以上だった連対馬は、昨年2着の牝馬・コーリンベリーのプラス20キロ1頭だけ。好走馬の大半はひと桁増減に収まっており、中でも±3キロ以内の馬が3着以内31頭中19頭を数える。特に、5番人気以下の好走馬8頭はすべて±3キロ以内。Check1でも触れたように人気薄はほぼ3着候補になるが、馬体重が発表されてから最終的な決断を下すのが良さそうだ。


Check3
端午S、兵庫ChS組なら前走連対馬
 前走レース別で好走馬が多いのは、端午S【3.4.0.12】連対率36.8%と、園田の兵庫チャンピオンシップ【2.3.2.6】同38.5%。好走確率も高いため、まずはこの2レースに注目したい。

 このうち、端午Sは勝ち馬ばかりが好走していたが、一昨年から距離が1400mに短縮され、昨年は同レース2着のコーリンベリーが2着。また、ここ2年は牝馬が好走とやや傾向が変わっているが、いずれにしても注目は1~2着馬だ。また、兵庫チャンピオンシップ組も、好走馬はすべて1~2着馬である。

 なお、昨年は1着のレッドアルヴィスが前走1000万4着。そして3着のバンズームが前走鳳雛S3着と、上記2レース以外の馬なら3着以下からの巻き返しが見られる。



Check4
人気馬の安定重視なら坂路、1着候補はコース追い

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去のデータを見ると、過去7年の優勝馬はすべて助手が騎乗して追い切られた馬だった。2~3着には騎手で追い切った馬も7頭絡んでいるが、3連単の1着候補は助手騎乗の追い切り馬から選びたい。

 一方、追い切りコース別では勝ち馬に極端な偏りは見られないが、関東馬2勝、関西馬6勝というレースのため、追い切りも栗東組が6勝を挙げている。中でも栗東坂路組が【2.5.3.24】と多くの好走馬を輩出しており、連対率20.6%、複勝率29.4%の成績も優秀だ。



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